A Note

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Damsel in distress


横浜のダイヤモンド・プリンセスとまったく同じ状況がアメリカ西海岸で生まれようとしてる。武漢コロナ感染者乗船の疑いが濃厚になった客船グランド・プリンセス、サンフランシスコ沖に停泊中。日本時間の昨日、UH-60ブラックホーク(ヘリコプター)がウイルスの検査キットを船に運び、ホバリングしながらロープ伝いに空中投下した。Trumpは上のように言った:


"I like the numbers being where they are. I don't need to have the numbers double because of one ship 「感染者たちはそのまま船に置いておきたいね。だってあの船のせいで(アメリカ本土の)感染者数が2倍になったら困るだろ」"


Turmpはクズの中のクズであって保身と汚職にしか興味のない人間なので、人道的な言葉はあの男に一切期待しない。だから上の言葉に何一つ驚いたことはないが、ただそれとは別として今後の展開。船内に留めるか、それとも全員を降ろして隔離施設に収容するか。3000人以上を最低でも14日隔離しておける施設はあるのか。最善なのはアメリカ軍を動員することだろう。ロジスティクスの面でもリソースの面でも軍にはその仕事ができるはず。ただTrumpがそれをやりたくないとしたら船に閉じ込めておくしかない。

日本政府はダイヤモンド・プリンセスのときに失敗した。その中に感染者を含む人間たちを船に置いておくとしたら、防疫また隔離のプロセスを厳格に確立しなければならない。日本では何も知らない厚労省の官僚がなぜか専門家を締め出していい加減な仕事をしたため、船内のめちゃくちゃな状況を招いた経緯があるからアメリカ政府はそれを繰り返してはならない。普通に考えればアメリカCDCのプロが船に乗り込み現場指揮を取る。全員はとても無理だろうが乗員も交代すべきだろう。少なくとも、これから船内で隔離されるだろう感染者の対応に当たる乗員は例えば防疫の知識を身に着けたナースやそれに類するプロが行うべきだ。

これから1週間では絶対に終わらないはずの検疫および下船の工程だから、乗員乗客でおそらく3000人を超す人数をしばらく食べさせるだけの食料補給が必要になり、それは当然ヘリ輸送では不可能だから船は遅かれ早かれサンフランシスコの港に着ける必要がある。その船着き場を拠点に防護服姿の人員が乗船し下船しという横浜港でしばらく見た景色が海の向こうで再現されるだろう。報道陣はその巨大な船が港で不安げに立ち尽くす様を、進入禁止区域の外からフェンス越しに構えたカメラで撮る。

ここまで書いてTwitterを見ると、朝8時前に乗船者21人の陽性が確認されたみたいだ。内訳クルー19人、乗客2人。クルーをまずは優先的に検査したのかもしれない、航海の過程で不特定多数の乗客へ接触しているだろうから確定感染者数の拡大は当然想定できる。「副大統領ペンスは、船は商業港ではない港に着け、そこで乗員乗客の全員が検査されるだろうとアナウンスした」