A Note

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*数メガの大きな画像直リン。リンク先の人失礼



おれマイクロフォーサーズがいいや。見て分かるように光の十分な昼間という似た条件下でたぶんどちらもf2.8で撮られた猫の写真比べると一切遜色ない。GX1とSigma 60mm f2.8で撮った下の写真は35mm換算で120mmの画角。だから大まかに言って135mm f2.8と、120mm f2.8という中望遠単焦点同士の比較になる。ただセンサーサイズによって絶対的に違う性能が3つあって、1.今や世界語となって久しい「Bokeh(ボケェ)」のサイズと、2.高感度使用時の画質、3.高いカメラ使ってるという見栄。

ボケに関しては下のマイクロフォーサーズ猫見るときれいにボケててこれができれば本当に十分。フルサイズで可能な背景に何が写ってるのかさえ視認できないような全てが溶け合うボケは現実の撮影シーンにおいてほぼまったく必要がないのでそれはいらない。20万円のレンズを買ったからせっかくだから知り合いの可愛い女性にモデルを頼んででもポートレートでそれをやりたいという持ち主のフェティシズムに奉仕するだけが目的のようなそれはボケの量。高感度はマイクロフォーサーズ機は当然弱くてAuto ISOの上限感度3200で使う。6400は非常時。そこでフルサイズ例えばSONYのa7 iiiだときっと12800が実用になるはずなのでそこは絶対的に違う。ただそこまでの超高感度で普段写真撮らないのでほとんどの撮影場面においては過剰な性能。3.については持ち物のクオリティで自分に箔をつけるようなダサい成金趣味は幸い持ち合わせてないので本当にどうでもいいこと、そもそもジェフ・ベゾスではないから金が余ってるわけでもない。

マイクロフォーサーズがいいのは価格が適正で画質が優れてる。そしてボディもそうだが特にレンズが非常に軽く小さいため、フルサイズミラーレスに比べて持ち運びが圧倒的に楽なのは旅へ連れて行くときにとても大きな利点。例えばBatis 135 f2.8を、わずかな重量も削りたいベトナム一ヶ月のバックパッキングに持っていこうなんて思わない。それは600gもある太った黒い茶筒だ。20万円のレンズ持っていって、首から下げて向こうで買ったボロクソの原チャリに乗ってるときに調子こいて事故って、それで終わりになる。一目で修復不可能な全損だから泣きながら現地で20万円の茶筒捨てて帰ってくるなんてどうせある。道端に寝るのとそう変わらない素敵な安宿に泊まってるときにアルゼンチン人のゲイが言い寄ってきてなんとか退けたと思ったら次の日なぜかレンズが無くなってたなんてこともあるだろう。

Sigma 60mm f2.8は中古なら1万円と少しで買える安いレンズながらこの性能は破格。等倍にクロップしても完全に使い物になる圧倒的なシャープネスはとても1万円の写りではなくて、だからそれこそ中古のマイクロフォーサーズボディと合わせて2万5千円も出せば出版できるクオリティのポートレートが撮れる。上に述べたように例えば超高感度域が必要になる場合などフルサイズのシステムに価格なりの価値は、撮影条件によって当然あるが、カメラのために数十万円も使える金はないという普通の人にとってはそれはもう過剰な性能になりつつあるし必要のないもの。フェラーリは時速300km出せるのがすごいと言うかもしれないが、サーキットでなければ実際に300km出す人はいない。それは見栄でスポーツカーに乗っているようなほぼ全てのオーナーにとって過剰な性能なのだ。