A Note

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Now’s the Time To End Tax Exemptions for Religious Institutions


宗教法人が税金を免除されることの根拠って考えてみればよくわからないんだな。金儲けのために宗教を商売にしてる悪党なんてどこにでもいるわけでそういう者を利することになるよね

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アメリカにマシュー・マコノヒーを主演に据えた「True Detective」というドラマシリーズがあって、そのクオリティの素晴らしさで話題になっているのを知っていたが、見たことがなかった。シリーズ全体をrateするIMDBのスコアで「9.3」だから、きっと無数にある連続ドラマの中でも最高に近い点数じゃないか。ついこの間第二シーズンの放映が始まったらしい。

最近知ったことだがこのドラマの特異さや魅力の大きな部分は、マコノヒー演じる刑事の時おり口にする陰鬱とした、しかし詩的な深みを持つ哲学的な台詞に負うているらしい。上の2つ目の記事にあるquoteによればこんなのだ:"I think human consciousness is a tragic misstep in evolution,(おれは人間がその過程で自意識を手に入れたこと自体が進化上の悲しい間違いだったと思うよ)”

僕自身もペシミスト(ただし陽気な、最低な下ネタの好きな)としてこんな気分になることはたびたびだ。3つ目のリンクによればこのドラマの脚本家Nic Pizzolattoはその手の本を多数影響として挙げてる。もちろんエミール・シオランの名前は含まれる。


上のリンクはTrue Detectiveについて情報を漁る過程で見つけた、NYのNew Schoolでメディア論を講じる若手哲学者の新著。ペシミズムの王子みたいな位置づけだと思う。僕の認識としてはNew Schoolって位置づけとしては多少鼻持ちならないエリート主義を匂わす秀才の集まる、デリダジジェクなんかのsexyな理論が好きで、魂の奥にいつも革命の火を絶やさないアメリカの明確な左翼の牙城なんだけど、これきっとそれほど外れてないだろう。

もしそんなものがあるとしてもないとしても、ペシミズムをsexyにcoolにするという運動には僕は積極的に加担したい。憂いや絶望のない人間なんて魂がないのと同じだ。そしてそのともすればネガティブに捉えられがちな想念を直裁に表明することをおそれるべきでない。人間の根本的な愚かさ、残酷さ、あるいはこの世界にはいかに救いがないのかということについてもう少しだけ正直に見た方がいいし、その勇気はdepressionよりもむしろ快活さをもたらすだろう。