A Note

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もし15年も塀の中にいたらけっこういろんなことが勉強できるだろうね。それこそ時間の長さだけに関して言えば、学部に入るところから始めて博士号まで取れる十分な期間がある。もっとも、世界的に悪名高い日本の前近代的なひどい刑事司法制度を考えるとき、囚人の更生と社会復帰を主眼においた気前のいい教育プログラムなんて用意されているかどうかがそもそも怪しいけど。僕がこの刑期を見て思ったのは一つのことだ。つまりどれだけムカつくやつがいたとしても、人を殺すのは割に合わない。ところで、ネルソン・マンデラがその尊い理想を実現するため闘っていたとき、結果的に彼が収監されていた年月は実に27年にも及んだ。27年か。それは簡単な言及さえ拒むような数字だ。自分の人生をかけて闘うとはいったいどのようなことなのか?

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Obama Announces U.S. and Cuba Will Resume Relations

WASHINGTON ― The United States will restore full diplomatic relations with Cuba and open an embassy in Havana for the first time in more than a half-century after the release of an American contractor held in prison for five years, President Obama announced on Wednesday.

In a deal negotiated during 18 months of secret talks hosted largely by Canada and encouraged by Pope Francis, who hosted a final meeting at the Vatican, Mr. Obama and President Raúl Castro of Cuba agreed in a telephone call to put aside decades of hostility to find a new relationship between the United States and the island nation just 90 miles off the American coast.


今日のニュースはなんと言ってもこれでしょ。キューバ始まったか… 殺戮や敵意に満ちたかのように思える世界で、久々にわくわく感のあるポジティブなでかいのが来た。「主にカナダがホストし、ローマ法王も援助した18ヶ月に及ぶ極秘の交渉を経てバチカンで行われた最終的な会談、そこでオバマラウル・カストロは直接に電話で話し、長年に渡る敵対関係を超えて両国の新たな未来を築いていくことで合意した」


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Nicolas Jaar Boiler Room NYC DJ Set at Clown & Sunset Takeover

Nicolas Jaar、素晴らしいね。音の使い方など少しJames Holdenも思い出す。まだ若い、生年月日が「 1990年1月10日 」の24歳だぜ。学歴ではアイビーリーグの名門ブラウン大学を出てる。アメリカの水準の高い私大なら教育レベルの高さに比して学費はとても高い。僕は詳細についてよくは知らないけど、普通の文系学部でも年間に最低300万円は持っていかれるんじゃない?

このDJもまた、子供の教育にしかるべき注意を払い両親の知的レベルと所得の高い、ある種の特権階級の出身なのかもしれない。また似た例で思い出すのは、俳優としてすでに大きな成功を収めているJames Francoも、今Yaleの英文科で博士課程に在籍しているでしょ。バカで不細工で才能もなくてもう死にそう、という人がいるかと思えば彼らみたいに早くも20代にして人も羨む成功を収める人がいるわけで、この世界の真実というのは残酷なものだ。この言い方に冷たいものを感じる人がいるかもしれないけど、僕は一貫してただ残酷に、世界にありのままを克明に見ることが必要だと思っているだけだ。なぜなら、ただ正確な認識からしか何も始まらないし、進んでいく先に正しい軌跡も描けない。ブラジルの蝶の羽ばたきがアメリカでサイクロンを…という言い方でよく説明されるあの理論について僕はその有名なメタファー以外に何も知らないけど、初期条件のほんのすこしな違いが結果に甚大な差をもたらす、ということが人生についてあるかもしれないと考えられないかな?

自分が24だったとき何をしていたかな。ただのカスだったよ。Nicolasが音楽を通じてしているようには、世界にポジティブなものやオリジナルな価値を何も付け加えていなかった。そしていまだにカスのままだ。もちろんこの言い方は卑屈さとは違う。ただ乾いた視線で自分を含めた事物に向き合いたいだけだ。それともこの自己評価は少し厳しすぎるのだろうか? いや、自分自身の価値こそ、残酷に見て厳正に判定したほうがいい。世界について厳格な定規ではかるならそのまったく同じ基準で自らについてもはかるべきだ。

寒くなってきたけど気持ちが寒くなってる場合じゃないぜ。今テレビから聞こえてきたが「ナッツリターン」とか言ってる場合でもない。ただナッツの出し方を別にして一つ確かなこと、それは、Korean AirのCAは揃ってすごい美人だった。ナッツだろうとアーモンドだろうと袋のまま笑顔で渡してくれればそれでいいな。