A Note

^_^

しかし、翌11月にも再び「週刊文春」で、男性アイドルグループのメンバーとの路上抱擁が激写され、激震が走っていた。


たかが若いタレント同士が道端で抱きあうだけで「激震」が走るのだとしたら、それはそんな自然で些末なことに揺れるほどキャパの小さく幼い社会のほうが異常だし情けないし下らない…。女性アイドルを女に相手にされずもてないオタクの人たちの仮想的な、忠実な恋人として振る舞わせることで彼らに金を使わせるというビジネスモデルであることは理解できるが、それにはどこかしら不健康なところがある。特別に可愛くはなくとも普通の容姿をした年頃の女子なら私生活で恋愛やSEXしていないということはまずありえないのに、選考の過程でフィルターされたアイドルなら他の才能はともかくとして少なくとも顔はきれいな子が多いのだからなおさら。オタクの人らはごく一般的に言って、女性について、処女性や純潔という語で呼ばれるような無垢や汚れのなさに特別な執着を示し大きな価値を置く様子だが、言うまでもなくそれらのコンセプトは完全な幻想だ。その先は民俗学や歴史の話になるのでここでは続けないが、現代だけでなく、きっとそんなものずっと昔からなかったのだ。

そしてそれは不必要だし、それだけでなくときに正常な関係を築こうとするときに有害にさえ作用する幻想だから、なるべく早くに破壊されたほうがいい。男はバカなのかそれとも根本的に成長のない幼い動物なのか、別に重度のコミュ障のオタクだけでなく普通にモテる遊び慣れた連中でもきっと、女性の中にありえない性的な清らかさ慎ましさを期待しているところがあると思う。だから仮に自分の彼女やあるいは意中の女性が過去に乱交パーティーの常連だったとかあるいは手当たり次第に男漁りをしては寝ていたという事実を知るようなことがあるとき、少なからず傷ついたり動揺したりもするのだ。そのショックは結局のところ自らが勝手に抱いていた女性の貞節という期待が壊れたことによるものだ。上に引いた記事に戻るが、彼女は別にSEXテープが流出したわけでもなくただ路上で好きな男性と抱き合っていたのを撮られたそれだけのことで、アイドルの主なファンベースを構成する女にもてない男たちのもともと脆弱な自尊心を揺さぶり、そしてマーケティング上要請される、恋愛しない人間という不可能で下らない幻想を破壊するに十分だったのだ。その責任を取らされグループから放逐された。でもそんな下らない世界は早くに辞めて正解だと思う。これから別の道で頑張ったらいい。

          • -


Masters At Work Boiler Room London DJ Set

Now, this was special one. In the late 80s, Masters at Work were largely responsible for the heady rise of NYC house music and its exciting mutations. Some decades later, we brought back these mighty pioneers to celebrate their legacy: Kenny and Louie back-to-back, doing the do, for an hour and a half. Enjoy.


Masters At Workの安定感ときたら半端ない。やっぱ僕はOld Schoolな80年台の香り漂わす古きよき四つ打ちのHouseが好きなんだなとこういうMixを聞いて再確認するんだけど。今や巨大な産業に育ったガチャガチャのEDMにはその音やカルチャーを含めて正直言って僕はついていけないところがあるし、チケットを買ってUltra MiamiやUltra Japanに出かけて行きたいとも思えない。