A Note

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秘密の日記をつける、ただそれだけのために、容易には読み解けない言語を習得するという想像は魅力的だ。その発想を更に推し進めると、世界に習得者が自分一人しかいない人工言語を発明して、その言葉でweb上へ、この世界の真実についてささやかに、謙虚に開示するということもできる。

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女性死亡 自殺した夫と見られる男が殺害か


これは心中の一つの類型か、と一度は思ったが、それは違うかもしれない。というのは、なぜなら心中という呼び方が正当化されるためには、その当事者である男女の間に心理的な強い結びつきがあり、そして同時に最期を迎えることへの確かな合意がなければならないはずだが、その前提が上のケースに当てはまるとは必ずしも言えないと記事を読んで感じるからだ。一時の激情に駆られて妻を殺害してしまった夫だが、事後、その重大さが腑に落ち、それに押しつぶされるように彼も死を選んだ可能性がありそうだ。そしておそらく夫に殺害されて亡くなった母親の第一発見者である息子が、こんなどうしようもない惨事のあとでどう生きていけるのか、考えずにいられない。きっと事件後、この世界はもう彼にとって完全に違う場所であることだろう。あらゆる不幸はまず個人的なものであり、好むと好まざるとその当事者が担うしかないものだ。

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タイ:警察、内部汚職摘発…王室巻き込む醜聞


僕がタイについて面白いと思うことの一つに、未だに王室に対する不敬罪が残存しているという事実がある。ただ、絶対的に敬われる組織は絶対的に腐敗する。訴追を恐れてタイのメディアが報道しないだけで、王室の絡んだ隠れた醜い話がいくつあってもおかしくないと思わせる。それは人間の本性としてそうであるだけだ。誰かがどれだけ人格的に高かろうと、かならずどこかで間違いを犯す。どこまでも無謬な人間などいない。