A Note

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今僕オーストラリアでbanana guyしてるんだよ。banana farmで働いてる。今日金曜だから昼前に終わって今のんびりモードで楽しんだ午睡から覚めたところ。

ところで今僕の関心のあるニュース記事2つ上挙げると、消滅したマレーシア航空機と突然怪しいSTAP細胞なんだよね。

後者のそれで思い出すのはEconomistに載ってた記事なんだけどねこれ、二ヶ月くらい前かな、読んだやつ:


How science goes wrong

Too many of the findings that fill the academic ether are the result of shoddy experiments or poor analysis (see article). A rule of thumb among biotechnology venture-capitalists is that half of published research cannot be replicated.


今やscienceの世界は稚拙な研究、甘い分析、再現性のない実験で溢れている、というんですね。あと僕が覚えていて印象的だったのはこの記事には下部にコメント欄が設けられているんだけど、このscience communityを非難する記事を全面的に肯定するコメントをその時読んだことだ。

そのコメントを残した人はアメリカのトップつまりIvy leagueのいずれかの大学に在籍していた理系たしか医学系の研究者だったらしい、そこで所属した研究室においてデータの改ざんやそれに準ずる知的誠実さへの背信行為を強制されたと怒りもあらわに書いていた。自分のいたトップレベルの研究機関でさえその有り様なのだから、それより水準の低い多くの大学また研究機関ではどうなっているのかわからない、ということをその人は書いていたね。まあその通りだろうと思った。

ただ今回のSTAP細胞の論文の出所である理研理化学研究所というのは日本で最高峰の研究機関の一つであるわけじゃん? もちろんまだSTAP細胞が大掛かりな嘘だと確定的に言える段階でないがもしそうなのだとしたら、本人の倫理的な厳格さと研究者としての能力とは一切関係がないのじゃないかという気がするね。

例えば画家として天才なのだが人間としては最低のクソ野郎だ、という人を十分に想像可能でしょう。それと同じようなもので、抽象的思考力が高度に発達していることとその人が倫理的また人格的に高いということとはまったく関係がないだろうね。

ただ書いただけでエレガントな結びを思いつかないためとりあえずここで。