A Note

^_^

「人生は訳あり 勝ち負けじゃない ----  Tha Blue Herb


僕が札幌から東京に出てきて感じた、地方との明確な違いはいくつかあります。

  1. 人が多い
  2. バイク便が多い
  3. 高級車が多い

こんな感じです。まず東京ではどこへ行っても人が多いです。日曜の夜遅くでさえどれだけ多くの人たちが渋谷を歩いていますか。もちろん新宿、原宿…。すごいですね。街が眠るということがありません。次にバイク便。何のブツをそんなに急いでやりとりしているのか分かりませんがとにかくバイク便のライダーが多いです。きっと一分一秒を争ってヤバいものを運んでいるに違いありません(キモ可愛いクマちゃんのぬいぐるみの試作品など)

最後に車ですが、さすがに東京では、特に都心ではいい車がたくさん走っていますね。昨日も新宿を歩いていましたが、Lexusは普通です。都心ではLexusはただのファミリーカーなのだと思えてきました。それほどありふれています。BMWの7シリーズでさえ多いです。そのあたりからようやく目を向けます。昨日は他にポルシェのパナメーラを見ましたし、フェラーリも見ました。言うまでもなくメルセデスは多いです。

結局思うのは月並みなことです。つまり、持ってるやつは持ってるということです。もちろん持ってないやつは持ってません(例えば僕です) 新宿駅の周りを歩くと、家のないおじさん方が路上に寝ているのを見かけます。僕たちは彼らを視界の端に捉えつつも特別に意識を向けることなく完璧な無視をくれて通り過ぎます。そしてもう少し歩いた先で、脇の道路を、まだ30台後半かあるいは40歳そこそこといった顔つきの若い男が運転するシルバーのマセラティが悠然と流していきます。

どちらの人にもそこへ至るまでに辿ってきたそれぞれの歴史があるわけですが、しかし両者のたどり着いた場所はかなり異なります。片方は屋根のない路上、もう片方は高級車の運転席、上質な革張りのシートの中です。何がこの違いを導いたのか? 時の運もあれば、本人の実力もあると思います。恵まれた生まれも、そうでない生まれもあります。確かに言えるのは、金を持っている人と持っていない人とがいるということです。東京を歩いていると、時々その種の、残酷なコントラストに遭遇します。

この時期に屋外で眠るのは辛いだろうなと思うこともあります。これだけ寒いのだから辛くないはずはありません。それでも、僕は彼らのために何かをするわけではありません。冷たい無関心を抱いてその脇を足早に通り過ぎるだけです。結局のところ、この世界がどうあるべきなのかについて、僕は明確な意見を持っていないのだと思います。そもそも当の自分がどう生きたらいいのかさえ、この男が分かっているとは思えません。しかしそんな甘えた物言いがいつまでも許されるわけではありません…。

結局こうしていつも、煮え切らない自分自身のふがいなさへと話題が着地して自己嫌悪におちいります。