A Note

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中田英寿


どなたかのtwitpicを引用。39。現役をやめたら太ってしまうスポーツ選手も多いかもしれない。一方きちんと体型を維持している中田英寿。食事と運動に気を使わなければこのスタイルを保つことは難しい。見る限りだと体脂肪率はたぶん6か7%くらいではないだろうか。今自分がやっと13%まで絞った。13%はもちろんデブではないが、まだまだ筋肉が目立って見える数字ではないということがわかったので、このまましばらく続けて写真の中田程度まで絞りたい。ところで急激に痩せたおかげで、前に23%の時代に買ったズボンが全部無用のものになってしまった。もちろんそれは嬉しいことだった。今までこんなにも厚い脂肪を腰の周りにくっつけて歩いていたことの名残だ。ふと気づくと、僕はある種の達成感と喜びをこめて、それらの役目を終えたズボンたちを分かりやすく "デブ用" と呼んでいた。今までありがとうデブ用。しかるべきのちにデブ用は廃棄され、土に還るだろう。バイバイ。

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誰かに聞かれたときに "まあNew York Timesは一応チェックしてますかね" と言えたほうがカッコいいと思って、アリバイ作りのためにたまに眺めている世界のクォリティペーパー。リベリアの大学教授からチリの精神科医まで、ある程度のインテリであれば世界中の誰でも目は通している新聞それがNYT。

上のは新聞じゃなくて雑誌でT Magazineというんだけどこれはなんだろう。これはWebだけの読み物じゃなくてもともと紙のがあるらしくて、Print EditionをスキャンしたものがFlashのアプリで読めるようになっているんだ*1。これがめくっているだけで僕のような希望の無い貧乏な日本人の若いやつも優雅な気分にさせてくれる代物だぜ。

NYTがそうだけど、T Magazineも高所得のリベラルを主な読者層に持つ雑誌だろうから恵まれたお金持ち向けに、ページの最初のほうにある程度名前の知れたブランドすべてと言いたいほど、広告を見開きで惜しげもなく投下している。そしてその広告がさすがに豪華だ。つまり金がかかっている。例えばプラダとかバーバリーとかトミーヒルフィガーとか名前の知れたブランドなら何でもだ。上に貼った精悍な顔立ちの彼が身につけているのはカルバン・クライン。顔もスタイルも綺麗な様々な人種の男女のモデルが仕立てのいい服をまとって、完璧にセットされた環境に配され撮られた、かなり大きな予算が付けられているだろう広告の写真。

金も確かな地位もないよく分からないヘボい若い男がそれを眺めて、ああ、何もかも手が届かないなあと暗くなってもおかしくはない。しかしそんなふうに思うよりむしろ、それらの広告写真はなぜか見ていて元気になってくるのだった。少し考えてたぶんそれはこの広告の写真にきちんとした金がかかっているからだと思った。モデルにも洋服にもセットにもみすぼらしい感じが微塵もないということがそれを見る人に伝わり、そしてその隙のなさ、質の高さが見る人の気分を前向きにさせている。そして願わくば、見るだけでなくいつかそれらの実物に手を伸ばせる程度の身分にはなりたいぜ、と考えた。

*1:ページ右側中段、"MAGAZINE" という箇所にご注目