A Note

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今週のはじめ、二日間だけ胃袋を限界まで使役する機会があった。朝食、昼食、夕食を大量に食べた。あまりに食べ物を詰め込みすぎて動けなくなるまで食べた。普段はろくに使っていない胃袋を無理に拡張したためにかなり痛く、寝転がってしばらく唸っていたほどだった。さて、食欲を無制限に解放した二日間を過ぎてから恐る恐る体重計に乗ってみたが、体重で3kg、体脂肪率で1%、太っていた。また実際に下腹の肉をつまんでみることでも、その計測値は実感的に裏付けられるように思われた。

自分の経験上それだけ減らすためには、割ときつめに運動し、きつめにカロリー制限をして、早くてもそれで一週間はかかる。痩せるのは大変なのに太るのはこうも簡単だと考えた。ただ逆に考えると、二日間のあいだ限界まで食べたところでせいぜい3kg、1%しか太らないとも言えそうだ。いずれにせよ今後は年末まで、こんなふうにばかみたいに食べる機会はないだろうし、今はもう以前のように再びダイエットモードへと戻った。年内に体脂肪率は8%にするつもりだ。

この減量生活だが、僕の現在の社会生活の貧しさから言っても、これは自分以外の誰かに引き締まった体を見せるためにしているのではないと考えられる。しかし体を鍛えるという営みには、本来であれば他者の介在する余地はないのだ。つまり部屋に一つの姿見さえあれば、そこに脂肪を削ぎ落した自分の体を映して、"ええっ? 結構いい感じじゃね?" とか "おっ、まあまあイケてね?" などとひとりごとをつぶやきながら、ナルシス的な自己陶酔に浸ることが可能である。そしてそのようなナルシシズムを満足させることにこそ、禁欲的な節制の本当の目的があると思う。