A Note

^_^

Yukihiro Fukutomi - Brazilia


動画をembedするリンクがうまく出てこなかった。"Yukihiro Fukutomi - Brazilia (Dimitri From Paris to Rio Vocal)" となっている。Dimitri From Paris。うーんDimitri From Parisは、全然彼の曲を聴いたことがないんだけどいかにもスカしたフランス人というスタイルで自分を売っていてそこが面白いし、Tシャツに短パンでどこでも行くDJたちとは一線を画して、常に優雅さと洒落っ気を忘れないところもいい。彼のスタイルは僕は好きだ。

でも僕がこの動画に関しては言いたいのはそんなことじゃない。いい曲だねということですらない。僕が言いたいのは、曲の背景でずっと表示されている女の子4人の素晴らしさだ。やられた。完璧なスタイルと笑顔。彼女たちは天使なのか? これでは十分じゃない。Hey, Dimitri!! もっと解像度の高い元の画像をくれ! ブラジル万歳!

          • -



イタリア代表の主将として2010年のWorld Cupにも挑んだCannavaroだったが、年齢から考えてまず人生で最後のものとなるだろうWorld Cupをこれ以上は考えられないほど惨めな記憶とともに終えることになった。年齢から来る衰えは見た目にも顕著であり、彼自身が守備陣崩壊の大きな一因ともなっていた。つい昨日チームは南アフリカを早々に去ってローマの空港へと帰国したようだが、その際にはイタリア代表一同、待ち構えていた群衆からボロクソに罵倒されたということだ。もちろんあの負け方では仕方のないことだ。たとえ空港の中を腐ったトマトが乱れ飛ぶ惨劇だったと聞いてもさほど驚かない。フットボールという世界の中におそらく天国はあるだろうが、もちろん地獄もあるのだ。

ところで今僕が気になっているのは実はAzzurriの運命ではなかった。気になっているのは、Cannavaroの坊主頭が果たして何mmで刈られているものなのかということだ。なぜかといえば自分自身ここ数年のあいだずっと坊主頭で通しているので気になったのだ。見たところでは1.8mmくらいだろうか。

前にはもちろん僕も床屋に通っていたし、10代の後半も過ぎて色気づいてからは美容院で髪を切ったりもした。しかしその全てがあまりに面倒くさくなった。そもそもたかが髪を切るだけで3500円かかるのは気にくわなかった。もちろん一人100円で髪を切っていては誰も美容師になろうとしないだろう。それはそうだが、しかし是非言っておきたいのは、床屋で切ろうと美容室で切ろうとその仕上がりは絶対に自分の思った通りにはならないということだ。いったい何ということだ、と考え始めた。

わざわざ少なくない金を払って1ヶ月に1度フラストレーションを溜めに通っているのだとしたらあまりにも馬鹿げてはいないか? そしてこう思った。"自分でやればいい。自分で出来る髪型もあるぞ。坊主頭だ" 僕は数千円出してバリカンを一つ買った。あとはもう簡単だった。そしてそう、僕の頭が身軽になったあのときから、いわば運命の歯車が狂いだした…(しかしこの意味深な終わり方へ特に深い意味を読み込む必要はない)

          • -


アート作品「バッタもん」 ヴィトン社抗議で展示中止


僕はこの "バッタもん" はいいと思う。まずその全身で批評的なところ。次に可愛いのがいい。その身に批評的な視座をプリントして表れたバッタもん。バッタの形をしたバッタもんであった。しかしおそらく、すかさずクレームを入れて展示を止めさせてしまうあたりを見ても、このバッタもんたちがLouis Vuitton側には可愛いどころかむしろ禍々しいものとして映ったのだ。あるいはバッタの形をしたバッタもんだけに、ほとんど生ける嵐と化したイナゴの大群が人間たちの手間をかけて育てた作物を食い尽くすあの恐ろしい光景を思い浮かべたか?

いずれにせよ、美術館に展示される作品にさえいちいち文句をつけるこのような対応は、Louis Vuittonという会社が偽造品についてはそれを社の存続さえ脅かす第一の敵であると捉えていることを想像させる。ただそのことを考えた上でも、僕は美術家の作品に怒っていちいちクレームを入れる会社のことを全然感心しない。鷹揚さが足りないしユーモアがない。しかもこの作家の意図が偽造品の製造販売を通じての金儲けではなく、バッタもんという作品を通じての社会批評であることは明らかだ。なぜそんなにもプンプンするのだろうか? Louis Vuittonは偽造品に対して厳しいスタンスを取ろうとするあまりに冷静さを欠き、その代償としてフランス人が何よりも自慢とするはずのウィットを失った。残念だ。

また美術館の対応も馬鹿げているし情けない。企業から少しクレームがついただけで展示品をぶん投げてしまう美術館ならそんなものはいらない。コシヌケもんが運営しているとしか思えない。