A Note

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SONY カナル型イヤホン ブラック MDR-EX500SL/B

SONY カナル型イヤホン ブラック MDR-EX500SL/B


定価は12000円を超えるが発売からしばらく経過しているために今では実売5500円という買い得感も魅力の人気機種、SONYのこれも試したのだが、聞き始めてすぐに下のオーテク三兄弟と比べ明確に違う特徴を感じた。それはヘッドフォンレビュー界隈でいわゆる "サ行の刺さり" と言われているもので、気になり出すと音楽を聞いていられないレベルに感じられた。SONYのこれはもともと鋭く明瞭な高音域を特徴とするモデルであり、条件によってはそれが災いし、かなり刺さってくることは仕方がないようだ。

DAPに入れて持って行った久保田利伸 "La La La Love Song" のmp3をこれで聞いていた。この曲はサビで "息が止まるくらいの 甘い口づけをしようよ" あるいは "回れ回れメリーゴーラウンド もう決して止まらないように" それに "動き出したメロディー" という歌詞を持つのだが、それぞれ "しようよ" "もう決して" "動き出した" という箇所で "シ" の音がモロに刺さってくるため、その度なにかこわいものの到来を来るぞ来るぞと待ち構える感じになってしまって、やはり曲を聞くどころではなかった。

この深く耳に差し込んでくる "シ" の音を許容できるかどうかは、この製品を選択すべきかどうかを考えるとき一つの分かれ目になると感じた。僕は残念だが自分には合わないと感じたし、この "シ" を長く聞き続けることは一つの苦行だと思わざるを得なかった。

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audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS50 BK

audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS50 BK

audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS70

audio-technica ダイナミック型インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS70

audio-technica インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS90

audio-technica インナーイヤーヘッドホン ATH-CKS90


イヤフォンの領域を踏み越えるような量感たっぷりの低音を楽しめるという触れ込みで販売される、audio-technicaのインナーイヤーのライン。"ATH-CKS" という型番に続けて数字 "50" "70" "90" と三種類。価格もそれぞれAmazonで3000円、5000円、7000円と分かりやすい。手持ちのイヤフォンがボロくなったので新しいのが必要になった。ヨドバシにDAPを持って行って繋ぎ、それぞれ聞いてみた。自分が聞く楽曲にはElectronica、House、Techno、要するに広義のDanceも多いから、イヤフォンにはある程度低い音まで頑張って出して欲しい。

三つともたしかに低音の量があった。小さなイヤフォンのくせにと思って面白かった。ただもちろん、それぞれにその質が違った。個人的には "50" はなかった。3000円はたしかに買いやすい。でも低音域がどうしてもゴタゴタし、不明瞭な印象をぬぐえない。中音域は沈み込む。歌ではVocalにもやがかかる。だから自分ならあと2000円、もしくは4000円出して "70" か "90" だと思った。この二つと "50" との間には無視することのできない差があった。さてどちらにしよう?

決めきれなかった。そんなことより、なんかイヤフォンを色々取っ替え引っ替えして聞くのが楽しかった。そのうちにまたヨドバシのコーナーに侵入し、試聴を敢行してくるつもりだ。

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オバサンだってセックスしたい [著]岩井志麻子


これは素晴らしい書名。論旨が明確で、分かりやすい。つまり何がしたいのかはっきりしている。"結局何がしたいの?" という質問を許す余地がない。何かで見たのだが、男性の性欲と女性の性欲ではそのピークを迎える年齢が異なるらしい。男性は20歳前後が一番やりたいと思っていて、その後徐々に下降していく。しかし女性は男性とは違って、45歳くらいで一番やりたいと思う時期が来るらしいのだ。そしてもしそれがたしかなのだとすれば、"オバサンだって" どころか "オバサンこそセックスしたい" とか "オバサンだからセックスしたい" という形容のほうがむしろ適当な可能性もある。そのうちに誰か熟女殺しのナンパ師に出会ったら、後学のためにも彼に何か聞いてみるつもりだ。