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NHK「カンテツな女」改善を 過労死遺族が抗議

今月17日の放送分では、30代の居酒屋チェーン店長が1日17時間近く働き、週平均5日の徹夜勤務をこなしているとされ、本人の「今はすごい幸せです」という言葉も伝えられた。

NHKのこの番組の名前は聞いたことがあったが一度も見たことはなかった。これは遺族の人たちと過労死問題を手がける弁護士の人がまともなことを言ってる。日本人が "働くことは美徳だ" と信じるのはかまわないが、過労を美化してはならない。上に引いたが "1日17時間近く働き、週平均5日の徹夜勤務をこなしている" 女性の "「今はすごい幸せです」という言葉" というのは特に飲食の業界にはよくありそうな話ではないだろうか。劣悪な労働条件にもさほど疑問を抱かせることなく社員を限界まで使役することを可能とする、独特の磁場と活気とに満ちた居酒屋という職場。僕は彼女が嘘を言っているとは思わない。本当に幸せなのかもしれない。しかしその条件下での労働が一時的なものではなくこの先も長く続くのだとすれば、残念ながらその女性は遠からず身体を壊してしまうだろう。あるいは精神を病んでしまうかもしれない。

仮にもしそうなったときにその女性は自分のかつての働き方を少しも後悔しないだろうか。そして彼女の盲目的なまでの会社への献身によって、実は彼女よりももっと幸せな人間が社内に生まれている可能性がある。それは人を人とも思わない条件で働かせてさんざん搾取し、誰かが死ねばいくらでも替えは効くと考えて恥じることのないマネジメントの連中だ。人間を使い捨てにする社会のおかげで人々は毎日のように線路へ身を投げ、電車のダイヤは頻繁に乱れる。どこの心療内科もさんざんこき使われてせっけんのようにすり減った人々で埋めつくされている。しかし絶望することなく気楽にやるべきだし、もちろん常にユーモアを失ってはならない。最も追い詰められ進退きわまった状況にありながら最高に下らない冗談を言えるということがその人の偉大さを証明する可能性がある。しかしそう書いておきながら今回は何も面白い結びを思いつけないのだった。

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僕も本当こんなところで一人でブツブツ言ってるんじゃなくてコメント欄毎日炎上みたいなblogを持ってガンガン喧嘩したい。"火事炎上がblogの華" なのだから…