A Note

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下ネタというかセックスジョークというかは考えどころだが、ウディ・アレンから下ネタをとったら何も残らないだろう。前に見た彼の映画にこんなシーンがあった。映画のタイトルは忘れた。彼は自分の出自であるユダヤ系のインテリ連中の内輪ネタをそのまま映画にすることが多いのかもしれないが、舞台は広くきれいな緑の庭の広がる郊外の別荘。向こうの庭で仲間たちがバーベキューをしているのが見える。一方家の中ではその成り行きを覚えていないが、とにかく中年の男と女が我慢できなくなって始めてしまう。それがいわゆる夫婦生活なのかそれとも禁断の行為なのかどうか、設定もよく覚えていないがとにかくやっている。そのさなかへかなりのおばあさんが二人を呼びにくる。彼女は二人を見つけるのだが、そこでセックスしているのに気がつきそうなものだがなぜか気がつかないのだ。おばあさんがそんなに衰えているようには見えなかったが、とにかく彼女は目の前で立ったまま後背位で愛し合っている二人の行為に気がつかない。そして外へ来てみんなの輪に加わるようにと二人に向かってこう呼びかける。"Come!" それを聞いて男は驚き、問い返す "Cum!?"  

Cumというのは "射精する" という動詞だから、男はおばあさんが "早く出せ!" と言ったと思い驚いた、まあそれだけのひどいネタなのだが、日本でウディ・アレンみたいなセックスコメディを撮るのは無理なのだろうか。なんか純愛とか泣けるとかひどい映画ばかりでうんざりする。そんなの見せられるくらいならウディ・アレンの下ネタ映画のほうがまだ笑えるだけましだ(まあそんなに面白いとも思わないが)

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