A Note

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ついに僕も今流行りのYouTubeの、そのvideoを自分のblogに貼り付けるなどというハイテクを駆使する男になってしまいました。これからもYouTubeのvideoを貼るだけでなくもっと色々なハイテクを勉強したいと思います。ちなみに高張力鋼のことを業界では "ハイテン" というそうです。ハイテンションな鋼板です(high tensileでした)。さてvideoのことですが、サンプリングされたゲップの音が特徴的なアメリカ発のミニマルテクノのPVです。この曲はいいですね。フロアで聞けばかっちりハマりそうな気がします。映像に関して言うと、1:10過ぎから登場する4人組の女性に妙にそそられてしまって何回見ても不思議と飽きがきません。特に2:24から2:25にかけてのごく短い間に披露される黒髪の女性の動きは最高で、目の前で見せられたら呆然としてしまうかもしれません。8歳くらいの天然パーマのかわいい男の子が彼女たちを統べるpimpの役で出演していますが、なんというませたチビッコなのでしょう。pimpというのは日本語でいうところのヒモとはちょっと違いますが、何人かの女性を束ねて客を取らせ、その上がりをはねて暮らしている男のことです。Malcolm Xも若い頃に一人のpimpとして暮らしていた時期があったと思います。"A pimp is a man who gets clients for prostitutes and takes a large part of the money the prostitutes earn.(pimpというのは娼婦に客を紹介して上前をたくさんはねる男のこと)" そのような男は当然ながら女性たちの用心棒としての役割も担っているはずですから、客と女性との間でもめ事が起きれば出て行ってヤキを入れたりもするのかもしれません。4人組の彼女たちのこのvideoにおける役所はprostituteということになりそうですが、たしかに彼女たちの衣装は扇情的です。日本にはメイド喫茶というものがあるようですが、このvideoにおける彼女たちの衣装も西洋のメイドのそれを模したものに見えます。召使いを性的な対象として捉えるというファンタジーは主人と従者との間に横たわる主従関係を背景にしているものと想像できますが、ということは男というのは女性が自分よりも弱い立場にあるときにとりわけ性的な欲望を覚えるものだということなのでしょうか。ここではこれ以上考えませんが、いずれにしても権力関係というのは人間たちが相互に関係する際の仕組みを読み解く一つのポイントのようです。

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今日は綺麗な夕焼けが見られました。八月が終われば北海道はもう秋です。ということはつまり、鍋の季節が到来するということです。将来的には世界へ飛躍した僕がパリやNYで現地の友人たちに鍋をふるまっている、そのような光景を想像したいのですが、そこへ至るシナリオは現在のところまったく描けていませんし、なぜ鍋をふるまうことになっているのかも分かりません。選挙について、そろそろ投票も締め切りですが果たしてどうなっていることでしょうか。戦後ほぼ一貫して国民は自民党に政権を任せてきたわけですが、その不動の与党もそろそろ野に下るときが来たようです。何事も一度壊れてからしか復活することはできませんから、これは良い機会かもしれません。力を蓄えて再生し、将来的には民主党に対するきちんとした対抗軸として再び立って欲しいものです。鍋の話をしたり、選挙の話をしたり、夕焼けの写真を貼ったり、なんだか普通の善良なblogのようですが、どうやら僕は自分で考えているほど変人でも特別でもないようです。さて、今夜の開票速報も楽しみですね、と普通にまとめます。



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報道によれば今日は選挙の日であるようですから、葉書に指定された小学校の体育館まで出向いて投票を済ませてきたのですが、二つ気になったことがありました。それはまず第一には投票所に若者の姿があまり見あたらなかったため、最終的な投票率がどうなるかはまだ不明ですがまたしても若年層が政治家への十分な圧力たり得ないとすれば、世代間で争われる利益配分の獲得競争において損失を被るだろう、ということです。若い連中が自らの票を放棄すると言うことはつまり自分たちの意向はまったく無視して政策を決定してくれと政治家たちへ告げるに等しいことであるわけです。その結果として、再配分政策が円いケーキを切り分けてみんなに配ることなのだとすれば、若年層に配られるケーキは不当に小さな、食べた気もしないような一口サイズになるでしょうし、現にそうなっていることでしょう。なぜなら彼・彼女らは自分たちへ不当に小さなケーキが配られていることに対して何も文句を言わないからです。この世界では声をあげない人間が泣きを見ることになるのは当たり前の話ですから、それが不満だと思えばとりあえずはムカつくなりブチ切れるなりしてから、そして次には冷静に、戦略的に行動へ移すことが必要です。

もう一つ気になったことがありました。選挙会場で雑務をこなすスタッフの方たちの中には大学2年程度の男子女子たちから中年の男性までが見受けられたのですが、その中にかなり可愛い女性が二人いたことです。僕はその仕組みには詳しくありませんが、選挙管理委員会の仕事をする若年層のボランティアという人たちがいるのでしょうか。僕は、あのような子たちと一緒に準備ができるのであれば選挙でも人魚でも、何でも管理してみたいものだと考えました。それはきっと学園祭へ向けて男女混合で準備したあの頃の、そわそわするような待機の感覚とともに行われる仕事になるでしょう。女性とは書きましたが二人とも本当は女の子と言うのが相応しいような顔立ち、まだ二十歳そこそこに見えました。会場の入り口を入ってすぐの長机で受付をしていた一人の子は美少女と言ってもいいかもしれません。会場を少し進んだ場所でまた別の受付をしているもう一人も十分に可愛らしい子でした。僕も一応は年頃の男ですからやはり彼女たちのことが気になり始めていました。正直に言うと、特に一人目の、入り口を入ってすぐの場所に位置する子のことが気になっていたのです。その子のことがあまりも気になっていたためなのか "民主" か "共産" のどちらかを書こうと考えていた比例区の投票用紙になぜか "幸福" と書いてしまいましたし、小選挙区の用紙には、これもどういうわけか候補者の名前ではなく "愛せなければ通過せよ" という命令を書いてしまいました。まったく取り返しのつかないほど戸惑わされてしまったようです。やがて所定の行動を済ませ、いつの間にか僕は建物から外へと出ていたようです。まるで夢の中を歩いて出口まで来たような気がしました。僕はボロいママチャリを転がして部屋へ帰りました。

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