A Note

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だいぶ遅れましたが、"のりピー" が逮捕されてしまったようです(遅いです) しかし押収された薬物がごく微量であるため、起訴されるかどうかは微妙な情勢です。Webで読んだどこかの新聞に書いてありましたが、このような事案では検事がやりたがらないのだそうです。僕は誰がドラッグを好きであろうと別に構いませんし、個人主義者としては、基本的にはみんな勝手にやるのが一番だと思っています。人間は弱く、世界は狂っているのだとすれば、何かに依存せずにはいられない人たちのことをあまり馬鹿にする気になれません。今回の件に関しては、彼女がいわゆる "清純派" として認知されていた女優であるということから特別に大きな驚きを覚える人たちもいたようですが、僕としては別に驚くべきことではないと感じました。僕はそもそも清純な人間がこの世にいるなどとは思っていませんし、清純派というよく分からないカテゴリーは誰か女優を売り出す際に用いられるマーケティング手法の名称に過ぎないと思います。これは人生に対する悲観的な見方でしょうか。そうかもしれません。僕としては、自分は単に現実主義的なだけだと思いたいところですが。

この社会で汚れなく生きるということはやはり不可能だと思います。生きるうちにどんなに善良な人も、この世界のどうしようもなさによって大なり小なり罪を背負い、汚れていくことになるはずです。そのような、そもそも人間が清純であり続けるなどということが果たして可能であるかどうか、それが大きな疑問であるところのこの世界で清純派として売られる彼女たちは "汚れなく生きる人" という、実際には誰にも実現不可能な幻想の売り子であるわけです。そして私たちは(主に男性でしょう)芸能事務所が提示してくるその幻想を受け取り、人それぞれに "やはりこの女の子は天使だ。聖性を帯びているよ" と思ったり "はぁ? 人間なんだからセックスもするしウンコもするんだよ。どんなに可愛い顔した女の子だろうが欲望にまみれた人間の一人に過ぎないよ" とばらばらのことを考えたりするわけです。僕はどちらかといえば後者の思考をしがちなリアリストであると、自分のことについてはそう考えていますし、前者のように考えがちな人に関しては悪い女性に騙されないで欲しいとも思います(しかし偉そうにそんなことを言っている人間が一番騙されやすいのかもしれません)

それがいくら心地よいものであっても幻想は幻想に過ぎないわけですし、僕は騙されて夢の中にいるよりは、たとえそれを知ったことで殺伐とした大地に自分を発見することになろうと、幻想は幻想であるときちんと認識している状態のほうが好みです。どうも騙されたままでいたくないという気持ちが強いようです。しかし騙されたくないという思いが強すぎて今度は人間を疑いすぎてしまうとすればそれはたぶん不幸なことでしょう。信じるに値するものは何なのか(真面目な顔をしています) なかなか難しいものだと思います。最後になりましたが、のりピーの未来が明るいものになるように願っています。いつか元気になって、そのときには是非とも柿ピーのCMにも出演して、再び笑顔を見せて欲しいものです。

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