A Note

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"情報そのものはWeb上に溢れています。今私たちに必要なのはそれらの情報の重要性に順位をつけ、取捨の選択をし、込み入った箇所は腑分けし、関係していると思われる部分は結びつけ、頭の中へ確かな見取り図を描く、そのような能力なのです"

…今ふいに思いついたことを偉そうに書いてみたのですが、こんなことを自信ありげに提言するのはマッキンゼー出身の物書きにのみ許された特権ではなかったでしょうか。僕の出る幕ではないという気がしました。かき氷シロップのカロリーや、使用しているうちにセームタオルが徐々に黒ずんで汚くなってくることなど、日常の些事について僕は書くべきなのかもしれません。しかしそうは言っても、大きな事を格好よく言ってみたい、そして女子の方たちから賢い男だと思われたいという欲望が頭をもたげてくるのを感じます。"僕の使っているセームタオルが黒ずんできました。洗剤で洗ったのに落ちませんwww" などと書いていても全然賢い男に見えません。それでは困ります。僕はもっと賢い感じの自己イメージを作り上げていきたいと願っています。愛すべき馬鹿や道化では嫌なわけです。確かに世の中で三枚目がいい思いをすることはあります。しかしそのような状況も結局のところ、そのすべては二枚目のおこぼれにあずかるという形でしかないのです。あくまでも、果実の最もおいしい部分は二枚目の男がさらっていき食べてしまうわけです。僕のような道化に残されるのは二枚目の男が食べ散らかした後のスイカの皮だけです。それを渋い顔してウサギのように囓りますからウサギの気持ちも分かるようになります。ともかく、それが世の中の仕組みというものであるようです。そういうわけで、どうしたら二枚目に属する男になれるのか、僕はそのことについて最近考えてしまうことが多いのです。少し考えた末に思いついたのですが、まず自己規定を二枚目にするというのはどうでしょう。形から入るわけです。大事なのは思い込むこと、そうではなかったでしょうか…

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