A Note

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この前沖縄に行ってきた。湿った重い海風に体が溶けていきそうだった。梅雨入りしたくせに雨も降らないで運が良かった。行きと帰りは船でも車でもなく飛行機を使った。しかしそれはわざわざ言うことではないかもしれない。僕がある種の感動を覚えたのは行き帰りの機内におけるキャビンアテンダントの女性たちの振る舞いだ。彼女たちは誇りを持って働いていると感じたのだった。結局やることは乗客への給仕で、肉体労働だ。立ちっぱなしで足がむくんで大変かもしれないし、たぶん事情を知らない人間が考えているほど優雅な仕事でもないのだろう。しかし常に笑顔を絶やさずにサーブする彼女たちの自信に満ちた振る舞いを見ていて、未だ何者にもなれない僕は自分がある種の恥ずかしさと劣等感を覚えるのを感じていた。この自己信頼の低さを克服することが彼、id:nipponianipponの当面の課題ではないだろうか。プライドを汲み出すための源泉はただその人の積み上げてきた実績でしかないとすれば、つまり実績がない。それもまずは質より量の問題だと思われる。

沖縄にはまた行きたいと思った。気候が素晴らしい。でも僕にとって沖縄は住む場所ではないかもしれない。雪に閉ざされる厳しい冬を持つ土地に住んでいるのが自分には合っているような気がする。ここに住んでいる限り春の訪れに特別な感慨もある。

沖縄の人たちも是非北海道に来てください。夏も冬もいいと思います。"雪かきツアー" とかどうでしょうね。北海道の人は雪かきしたくないけど、沖縄の人は雪かきしたいでしょう。だから沖縄の人たちをお連れして雪かきを体験していただく。1時間で3000円の料金を申し受けますね。1時間で3000円払えば誰かの家の雪かきをすることができるというオプションツアー。これは本当にひどいツアーなのでしょうか。

冬は "なんま寒みー" ので死なないようにそれだけ気をつけてください。北海道に真夏日はありますが、沖縄には最高気温がマイナス10度の日はありませんからね。帰りの便が新千歳空港名物の全便欠航で地上に釘付けになったときには、もしもあなたがどこでもドアを持っていなければ、あきらめてロマンスの神様に鮭といくらと生キャラメルをお供えして、風雪がおさまるのを祈るしかないのか?

「しかしロマンスの神様は風雪を司る神ではないのだ」

なるほど。日本には昔からものすごい数の神様がいらっしゃるのでつい間違えてしまいました。

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このお姉さんはかっこいい。素晴らしい。でも日本では見たことがない画像だ。実際 "Sapporo" で検索していたら英語圏Googleで偶然見つけて拾ってきたんだ。サッポロビールのオフィシャルな画像だろうか、どこかの国の現地法人が手がけたマーケティングにおいて使用されたというような? 背中にとても大きな鯉のタトゥーを背負っているあたりを見ても分かるように、西欧の男性が日本の女性に求めるエキゾティシズムが色濃く反映された女性のデザインであり、日本で使用されたものではないだろう。エキゾティシズムとは一体何か? 西欧世界の住人にとってアジアとは一体何なのか? "Malaysia Truly Asia"? さてその意味するところは?


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