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「 "…あなたの好きな女性のタイプは?" "そうですね、僕は女性の手の指が好きです。どうしてなのか分かりませんけど。えーと、あと、おっぱいも好きです! あと、もちろん…" "うーん、今あなたのフェティシズムを聞いてるんじゃないのは分かるわね?" "そうですね、じゃあ、えーと、えーと………右翼の女性以外なら、牛でも羊でもいいです! 本当です! あっ!"
…それはもうボロクソに言ってしまったんだね。僕のこの解答を聞いて、彼女はそのとき怪訝な顔つきを浮かべた。不思議なことに、どこか泣き出しそうな顔をしてもいたんだよ。可哀想に、どう答えていいものか分からなかったんだろう。彼女が立派なナショナリストではなかったことを祈るばかりだけど、そんな彼女の困惑から、僕はサディストの満足感を引き出すことに成功していた。そしてそんな自分の嫌らしさ、底意地の悪さを思わずにいられなかったね。すごく楽しかったというわけ。
もちろん牛でも羊でもいいというのが誇張だというのは分かるよね。牛が寝転んでいるのを見れば和むし、羊の群れは羊飼いが守ってあげたくなる。でも恋愛の対象になるかどうかというと、それはまた別の話でしょう。」
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