A Note

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"この世で最も純粋なのは詩人の魂だ。二番目に純粋なのは哲学者の魂で、最も不純なのは、映画プロデューサーの魂だ " ---- Jean-Luc Godard


"遊ぶことを知らない知性を私は信用していません。なぜなら、それは単に陰惨なだけですから。" ---- Jean-Luc Godard









…実は、これも僕の作った引用句ダヨーン。二つともです。騙されてしまいましたか? 騙されませんでしたか? 彼ならこんなことを言いそうだと思ったのです。




night night ;-)


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TBHのBOSSが言うように、 ---- "Sell Our Soul" ---- 魂というのは、つまるところ売り物なのだと思う。彼は真理を突いている。しかしそれでもなお、死んでも売り渡してはならない領域が残る。そして人生の勝負というのはつまり、そこを文字通り自分が死ぬまで守り抜くことができるのかどうかということにかかってくるはずだ。


大方のやつらが、年齢を重ねるに従って魂を売っていく。ところがJames Nachtweyは、とここでまたしても天才を唐突に持ち出すが、どれだけ悪魔に誘惑されても断固としてはねつけて従わなかったのさ。彼ほど信じがたい実績を残している写真家のもとには、高い金を積んで、戦場以外の仕事場をオファーしてくる人間が大勢寄ってくると考えて間違いないと思う。それを引き受けるのかどうか、というところにも彼対彼で闘われた試合があった。


この世の誘惑の王は金だ。女性が女王で、アルコールは王子。ドラッグが道化だ。華やかな悪の宮廷だ。


そういえばこの前、昼間の熱気が持ち越されたような夜にどこへ向かうでもなく車を流していて、上を見上げると"平岸1-3"とあったのだが、そのときそこから遠くないどこかマンションの一室で、最も深い夜に、ノートへリリックを書き付けている詩人の姿が浮かんで、またすぐに消えた。まるで暗殺者のような殺気を感じたのだが、あの男はいったい誰だったのか?


気がつくと車はすでに平岸を通過し、ねぐらへと帰されていた。


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他の誰よりも先に、まずは自分を救わなければ。自分で自分を見捨てていては、いったいどこの誰がその人をケアするのだろうか? この数年はかなり混乱していて、まるで気の狂ったピエロみたいだ。10年後に振り返って、おれはあの頃はかなりやばかったなあと思いだして笑うような時期なのだと、今でさえ分かる。


  「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせまい。」


二十歳にもなれば、この世界に単独で対峙するだけの覚悟を持って、腹をくくっていても早すぎない。二十歳はもう過ぎて少し経つんだ。この男はそろそろ、自分の仕事を開始していい頃だ。


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「…"portraits" というのには、世界の横顔というほどの意味を込めています。あまり美しくないね、なんて言わないで下さいよ。だって、まさか恋人の顔を眺めながら、そんなことを言わないでしょう? それと同じだとお考え下さい…」

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基本的に日本の新聞というのは読んで面白くない。つまらない。なぜかはどうでもよくて、つまらないものは単に読まれない。記者たちにあまりにも教養がなく、論説委員たちは底なしの馬鹿なので、Web上のblogへ素人が手慰みに書き飛ばしている記事にさえ、論説の水準が負けている(大丈夫なのか?)

これは全然笑えないことで、日本の新聞はもう少しだけでいいから賢くなって欲しい。でもそれはあり得ないだろうから、だとしたらそろそろ目障りなので、さっさとつぶれてしまって欲しい。

IHTやNYTなど、欧米でいわゆるquality paperと呼ばれている新聞には、少し読んでみただけでも、書き手に確かな教養とユーモアがあるのが明らかに感じられるのだが…、などと比べては日本の新聞はまあ、端的に言ってゴミなので(生ゴミを包んで出したり)、かわいそうだとは思うけれど。

やつらはどこかから外電を買ってきて垂れ流すだけの戦地報道が大好き(デスクで煙草吸ってる暇があったら、さっさとお前が現地に行けよ。オッサン。殴るぞ? 分かったらさっさと行け。)



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ある程度のインテリで比較的容姿の優れた男性だけを集めて女性向けのデートクラブを経営するというアイデアはかなりいけると思う。ただしセックスはなしで、相手の時間を買うことはできても、体を買うことはできない。頭は悪くなくて、本はきちんと読んでいるので、まともな話が通じて、美術や音楽や映画や哲学について一通りのことが語れて、孤独な女性の話し相手を努めて、束の間ではあるが良い気分にさせてくれる、というようなもの。もちろんそんなことは誰にでも思いつくので、既に手がけている人はいるだろうけれども。ある着想を得たとき、同じ事を思い浮かべている人は何万人もいるのだ。

賢い大学生の中で、そういうことをやっているやつは結構いそうだ。そういえば前に、阪大工学部在籍にしてホストクラブの経営者だという、肩書きだけを見るとなかなか面白そうな男が、恐喝か暴行かで逮捕されていたことがなかっただろうか。前科を背負ってしまって、あれから経済ヤクザにでもなったのだろうか。分からないし、どうでもいいことだが。


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題: 「 "アンナ・カリーナ!" 」


















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