A Note

^_^

Who's to blame

www3.nhk.or.jp

 

山口の自治体が463の困窮世帯に10万円ずつ配るはずだった4630万円の給付金を、なぜか1世帯に全額ぶち込んで騒ぎになっていたニュースがさらに面白い展開。

それは振り込まれた世帯の人間が、その誤って振り込まれた5000万円近くの金を返さない姿勢を明確にしたから。

 

21日になって住民と直接会って返却を求めたところ「入金されたお金は動かしている。もう元に戻せないし罪も償う」などと言われ、返却を拒まれたということです。

 

この言い分からは、間違いでものすごい大金が降ってきたこの阿武町の誰かは、その金を返したくないと思ったから取ってしまうことにしたのだと分かる。そしてその行為が間違ったものであることも十分理解していて逮捕される用意もある。

まあ今なら会社潰れるわとかもう首吊るしかないのかって人が全国にいくらでもいるだろうからそこへきてある日突然、勝手に5000万円が降ってきたらどうする? 十分食えてる人はまだしも、金がなくて生きるか死ぬかの状況に追い込まれてる人なんていつでも大勢いるわけで、もしその金を返さずに盗んでしまえば人生が大きく変わる可能性がある。

上の言い分から見て盗んだ5000万円と引き換えに2,3年懲役に行くことをこの住民は覚悟している。逆に言えばそれだけ重大なリスクを犯してでも欲しい金だった。今後の法的な手続きが興味深いケースと言える。

ただ現実的に言うと、この人は5000万円を取ってしかもおそらく刑務所へなど行かずに済む。

なぜなら阿武町役場の過失が大きすぎる。

そもそもそれがどんなに大金であろうと、誰かが一度振込先を間違えたらその金はもうその時点で終わり。振り込まれた側にその金を返還する義務はない。「返さない」と言われたら振り込んだ側にそれ以上何かできることはない。