A Note

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ワニくんの生と死

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このTwitterに連載されたワニくんの一生は、ここ10数年で接したあらゆるアートの形の中で最も秀逸なものの一つだったと思う。人間を含んでどんな生き物もやがて必ず死んでしまう、という絶対の真実をこれほど痛切に感じさせた表現はちょっと他になかった。誰かが死んだらもう二度と取り返しがつかないんだ、ということを人間は普段忘れているが、それを思い出させてくれる。

最後にワニくんはヒヨコの命を救って、それと引き換えに自分は桜吹雪の中にその生を閉じたということが暗示されるのだが、それにも深い救済を感じる。こんなクソみたいな世界でも、自分が死んで誰かを生かすという自己犠牲は可能なのだということを思い出させてくれるからだ。そしてだからこそ、今までの連載のすべてを締めくくる、ワニくんのいなくなった世界で舞い散る花びらを描いた最後の一コマは本当に悲しくて、また美しい。

ワニくんに合掌🙏