A Note

^_^


トルコ駐在のロシア大使が暗殺された事件を報じる記事だけど、すごいのは写真だ。世界に無数の報道写真家がいるけど、誰かがその職業人生においてこのくらい決定的なイメージをものにできる機会は一生に一度あるかないかなんじゃないの。特にページ中段へ配された、銃弾を受けて横たわる大使の横で腕を突き上げて何かを叫ぶ実行犯の写真はほとんど芝居じみて鮮明なので、最初はこれが本物の事件現場の写真かどうかを疑ったほどだ。それこそ画があまりに力強くまた完璧なので、かえって人工的な感じさえ与えるこの写真は、白い壁で囲まれた美術館へ二体の蝋人形を配したインスタレーションのように見える。このフォトグラファーたちはこの極めて明確にして残酷な写真で、まず何らかの報道写真の賞を受けると思う。3つくらいある写真に付けられたキャプションを見ると、APに所属とReutersに所属の少なくとも二人の写真家がこの現場にいて撮ったようだ。


          • -


例えばDMMでAVのレビューとか読んでても、女性には陰毛が必要だ派と、いやあんなもの必要ない派に分かれるよね。僕はいらない派だよ。髪の毛はともかく陰毛がよく茂ってると、人間同士がたまに裸で仲良くするようなときにやりにくいんじゃないの。もう陰毛には存在意義がないじゃない? はるか昔、人間が人間よりもむしろ猿に近かったとき、きっと男も女も全身が毛深くフカフカの生き物だったはずだ。そのときから数えてとても長い時間が流れるうちに人間は体毛を自分たちには必要ないものと判断して、その進化の過程でほぼ完全に除去してきたんだけど、髪の毛と陰毛だけを唯一残したわけ。これなんでだ? そのうちに街の喫茶店で進化生物学者にでも会ったら、髪の毛や陰毛みたく種が特定の形質を選択的に残存させていく仕組みについて、主要な学説はどう説明しているのか聞いてみたいことでありますね。

          • -


上のLinkは大事件発生時にその度LaunchされるReddit Liveのスレッド。有志の持ち寄る情報がリアルタイムで常に更新されていく仕組みで、とても便利だ。ベルリンの中心部で開催中のクリスマスマーケットに大型トラックが突っ込んだらしい。テロ攻撃の可能性が強く疑われている。5時31分現在で九人が死亡、数十人が怪我という情報だけどまだ発生から間もない今の時点でのことであって、死者の数がこれ以上増えないという保証は少しもない。

凶器となったトラックに乗車していた二人のうち一人が既に逮捕されたとか?

一方トルコの首都アンカラでは、トルコ駐在のロシア大使が、明らかに政治的な動機を持った一人の男によって銃で殺害されている。その直後に同じく現場で射殺されたその暗殺者の身分は、トルコ警察、特殊部隊所属の人間だとか。

世界はいつも動いてるな。それぞれの動機と切実さを持って特定の他者を殺そうとする人間も常にいる。あらゆる憎悪に簡単な解決なんてない。憎しみは連鎖して、人の心の中に、あるいはこの地上に流される血の形をとって、地獄が継承されていくわけだ。理不尽でおかしなこの世界を個々人が死ぬまでにせいぜい理解しようと試みることができるだけ。