A Note

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Flagship A-mount camera Features Ultra-Fast 4D FOCUS with 79 hybrid cross AF points1 plus 12 fps continuous shooting, High Resolution 42.4 MP Exmor R® CMOS sensor, 5-axis in-body image stabilization and more


ついさっきまずは英語圏へ向けて詳細なSpecが発表になったSONYフルサイズ一眼の次期旗艦モデル、α99 Mark II。4200万画素の裏面照射CMOSセンサーで秒間12連写という仕様は、発売からもう2年と少しが経つNikon D810は当然として、ほんの2週間前、9月8日に発売したばかりのCanonEOS 5D Mark IVが持つ、3000万画素で秒間7連写という仕様を軽々と超えてきた。

Canonの泣き所は、自前で作りEOS 5D Mark IVにも搭載しているところのイメージセンサーCanonのセンサーはもうずっと、残念ながらそもそもSONYの優れたそれとは互角に戦える実力になくて、上の3000万画素のセンサーも、画素数を控えめに抑えておきながら、高感度画質ではSONYの4200万画素センサーに負けている。3000万画素のセンサーが4200万画素のセンサーにISO 25600や51200の画質で負けるのはかなり困ったことだが、そうなっている。それは単にCanonのセンサーの性能がSONYのそれと比べて低いからで、他の理由はない。Canonのセンサー事業がなぜ性能面の競争でSONYに負けているのかという理由は業界の内情に詳しくない僕には分からないが、単にSONYのほうに優秀なエンジニアが多くて開発力で勝るから、というだけのことかもしれない。

それにしても4200万画素のイメージを秒間12連写で撮れるのは立派な性能だわ。バッファメモリもある程度の量は積んでるはず。SONYの言「up to 12fps with AF/AE tracking. Thanks to a large buffer, these shots can be viewed immediately after shooting, even when in high-speed continuous shooting mode.」…つまり大容量バッファにより高速連写時でも、撮影直後から画像の確認が可能という。本当なら素晴らしいね。逆に言えば3000万画素で7連写の5D Mark IVはかなり見劣りする。上のDP Reviewページの下方にSONYのPress Releaseが引用されてるけど、中で目についた性能は、暗所AF限界が「-4EV」、4.5段分の性能持ったボディ内5軸手ブレ補正、動画は4K(Full HD時には、1fpsから120fpsの'Slow and Quick' mode)、3軸チルト液晶、etc.

あと個人的に重要なのが、SONY一眼の伝統としてトランスルーセントミラー*1採用なので、ライブビュー時でもAF速度と性能がまったく変わらない。これは自分には決定的な要素。というのは何年もミラーレスを使い続けて、ファインダーを覗かずとも素早いAFが可能であることがもたらす、自由な撮影スタイルに慣れてしまっている。液晶を上向きにして腰の高さ、あるいは地上すれすれのローアングルから、あるいは腕を思い切り伸ばした頭上から人混み越しに何かを撮れるのはとても便利で、たとえフルサイズの大型機に移るとしてもこのやり方をもう失いたくないのだ。NikonCanonの通常ミラー機ではSONYの透過ミラー機とは違ってライブビュー時のコントラストAFが遅すぎるので、上のような撮り方は不可能だし、そもそもD810や5D Mark IVは液晶が固定式で動かない(WHAT) 

さらにSONYの一眼はファインダーがEVFだから、そこを覗きこむ片目の上に少し手をかざして光を除けるだけで、照りつける直射日光の下でも完璧に撮影画像の確認ができてすごくいいんだよ。NikonCanonではもちろん画像の出力先が背面液晶だけだし、外に丸ごと露出している液晶画面では、その輝度をどれだけ上げても、なんとかして光を遮っても、光量の豊富な屋外でEVFがもたらす暗室の暗さを実現することは絶対に不可能。これはEVFを持つカメラを使ってみて、その利点として強く意識すること。EVFを持つカメラは撮影画像のチェックをするために完全な日陰を必要としない。これはSONYの一眼だけが持つ大きな強み。

フルサイズ機がなんとなく欲しいとは思いつつも、写真についていまいちそれだけの情熱は盛り上がらずにずっと手元のミラーレス、SONYのα6000で撮っていたんだけど、α99 Mark IIのSpecを見たら、お金貯めようかなと思えてきたし、NikonでもCanonでもなくてSONYにしよう、すべきだろうと感じた。


追記: 見落としていたけどCanonの5D Mark IVは技術的な進化を遂げて、ライブビュー時のAFが像面位相差になったので少なくとも以前のコントラストAFの遅さではなさそう。このデモ動画*2を見る限りでは十分に速い。ただいずれにせよ液晶が固定式だから、いくらAFが速くなっても、3軸チルト液晶のSONY機のようには自在なアングルで撮ることができない。*3