A Note

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楽しそうだな。再生開始からちょうど35分の地点に飛んでもらうとDance Musicの好きな人にはまずなじみのある、特徴的なベースラインが聞けるんだけどこれ何がオリジナルだったかな? Boiler Roomという謎の組織がYoutubeに著名なDJたちのMixをたくさん上げ始めてまだ2年も経っていない気がするけど、僕も便利で質が確保されているからわりとよく聞くしいい仕事していると思う。このSolomunというDJのも、見たところ暑くて湿った会場の熱気とは裏腹に抑制の効いてクールな、氷のように冷えた強めのカクテルのようないい、これはジャンル的にはいわゆるTech-houseと呼ばれるMixでありますね。

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これいい写真だ(よくないけど) 真ん中でいい感じの女子二人に襲われてウェー(本当は嬉しい)おどけた顔を作ってるのが僕の弟かと思えば、染谷将太くんなんじゃん。これは全然外したおかしな冗談でもなくて、実際のところけっこう顔や雰囲気が似てるからなんだよ。童顔で目が大きくて可愛い顔しているところ。自分もあの系統の顔で産んでもらえたら良かったのになー。でもまだ僕はそのときこの世に生まれる前だったから、母親のお腹の中にいるときに、自分の望ましい外見的な特徴を指定する厚かましさも、また何よりその能力もなかった。お腹の中から母親に喋りかけてくる赤ん坊がいたら幻想的だと思うけど、でもその不気味な奇跡にはある種の低予算映画のプロットに借用されそうな陳腐な香りが漂うね。あらゆる誕生は本質的にくじ引きだと言える。自分がなぜ銀行員の父親と専業主婦の母親という古き良き正しい構成の両親たちからこの日本にこの身長でこの顔でこの知能程度で生まれたのか、という厳然たる事実にほんのわずかな必然性もなくてそのすべてが完全な偶然だ。人嫌いの厭世家だった芥川の「河童」という短編はその生まれさせられることの不条理について書かれている。しかし誰もがスポットライトを浴びながら美人の女子高生にブレザーのボタンをもぎ取られる権利を持つわけではないこの世界に満足しよう。