A Note

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死者と生きる未来

インターネットなどなかったから、三流夕刊紙に、内容をほのめかした広告を出す。男たちが電話をかけてきて、その男たちに女の子を紹介する。そんな、ヤクザがやっている商売の一番下っぱの仕事をした。わたしは、もっぱら新大久保のラブホテルに女の子を届ける役だった。ホテルの部屋の前まで行き、金を受けとり、女の子を渡す。明らかにおかしい男もいた。酔っぱらいもヤクザも。だが、それは、わたしの知ったことではなかった。


不要な感傷を排した、いい文章だと思った。過去と未来が直接に接続されているというたしかな感覚を、僕はこんな風に今までもったことがないな。刹那主義や利己主義を超えて広く世界を考えようとするとき、子供がいるのといないのとでは大きな違いだと思う。子供が生まれるということは、自分が死んだ、その後の世界を本当に考える能力が生まれるということでもあるのじゃないか。僕には子供がいない。だから、この子にこんな世界はとても残せない、という切実さで将来世代の直面する現実を考えない。

過去は知識としては知っている。でも自分のうちに肉化されている気がしない。第二次大戦で悲しむべき特攻があった、負けてすべてが灰になりゼロになった、しかし勤勉な国民性と高い労働倫理を武器に、やがて奇跡的な経済成長を遂げるようになり、現在の日本があるのだ… 知識としてそれらのことは知っている。しかし自分で経験していないから、僕の体はその感覚を分からない。経済、そして戦争についてもだ。その二文字の重さの前に神妙な顔は浮かべるが、どうも遠い。僕は戦争したことがない。地雷を踏んで足がもげたことも、迫撃砲の鋭い破片で腕が持っていかれたことも。

高橋源一郎にこんな履歴があったのを知らなかった。彼は20代の終わりころ、緩慢な絶望と自己嫌悪の海に浸かりながら上に引用したような仕事をしていたということだ。文中で「女衒」という言葉を用いてこの役割を表しているが、時代が変わった今もこの仕事はある。人間の職業だ。名前こそ変わっても、時代の流れでそう簡単に消えたりはしない。

デリヘルのドライバーがそうだろう。誰か知れない、顔のない男にこれから犯されるとわかっている女性をその現場まで送り届ける役目。その仕事を続けながら、自分の生業に正当な誇りを持ち続けるのは難しそうだ。女性を乗せて、ホテルか、それとも男の自宅か、現場に向かう車内で、きっと世間話くらいはする。会話をすれば人間同士の最低限の愛着は生まれる。その女性を目的地で下ろす。その後のことは想像しないだろうし、しようとも思わないだろう。それはきっと自分のしていることを、心の深い部分では恥じているからだし、仮にも面識のある女性が誰か他の男に自由にされる状況に対して為す術を持たない、自分自身の無能力に傷ついているからだ。

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The Ashley Madison Hackers Just Released a Ton of Stolen Data [Updated]

We have explained the fraud, deceit, and stupidity of ALM and their members. Now everyone gets to see their data … Keep in mind the site is a scam with thousands of fake female profiles. See ashley madison fake profile lawsuit; 90-95% of actual users are male. Chances are your man signed up on the world’s biggest affair site, but never had one. He just tried to. If that distinction matters. …

Too bad for those men, they’re cheating dirtbags and deserve no such discretion. Too bad for ALM, you promised secrecy but didn’t deliver.…


アシュリーマディソンは90から95パーセントの実メンバーが男である詐欺サイトなんだってよ。女性の数はサクラで水増しか。やくざがシノギとして経営してたような日本の出会い系詐欺サイトと何も変わらないね。10GBはあるというクラッカーが盗んで公開したデータ そのうち誰かが分析して、読みやすくまとめてくれるだろう。人間は死ぬまでSexにとりつかれた生き物で、粘膜の出会いを求め続けるから、そこで利益を上げる方法は常にある。