A Note

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NYTimes: Biracial Beauty Queen Challenges Japan’s Self-Image


Miss Univers日本代表に選ばれた「HAFU」Ariana Miyamotoの、この美しき均質な国家、日本における苦悩と挑戦。日本人の意識せざるこの日本社会における排外主義やレイシズムについて考える契機になりそうな記事。日本人はほぼ、という限定の修飾語が必要だが、いまだにいちおうは単一な民族構成を保ったこの国の均質性、同質性に自覚的であるにせよそうでないにせよ少なくない誇りを感じている。そして私たちが純粋な日本人性を認める集合からはこぼれ落ちる外見の人々を異質な存在とみなしてしまいがちだ。黒人の血が入ったハーフであるこの記事の彼女はこの国で生まれ育つ中で自らの外見的な異質さについて数え切れないほど何度も考えまた悩んできたのではないだろうか。それは想像に難くない。彼女が耐えてきた人生の時間を想像するときっとこういうことではないだろうか。つまりこの国で生まれ過ごし自覚的に完全に日本人であるしまたもちろん社会的にもそうであるのに、肌の色が少し異なる、それだけの事実が過大に見積もられるこの国で「あなたは本物の日本人なのか」「十分に日本人なのか」とあらゆる場面で問われ続けるということなのだ。そしてそのように、内的な認識と外部からの評価に大きな齟齬をきたす場合、ただでさえ誰にも困難な時期である思春期にアイデンティティを確立する過程はきっとよりいっそう悩み深いものだったに違いない。