A Note

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あー、自分が仕方のないuseless fuckerに思えてきたなー。悪魔の囁きが聞こえてくる。

「お前は自分で思うほど賢くないし優しくもないんだ、性格も悪いし、今リステリンだって切らしてる。だから口までくさいかもしれないぜ、フヒヒ…」

どうやってbadの方向にスイッチが入ったのかわかってる。例外的に輝かしい他人の人生と自分のそれとを比べたりしたからだ。そんなことしたって気分が沈むだけだ。不幸になるための最短距離だ。

自分は自分だし、それでいいという自信を持たなきゃ生きていけない。自信を持つためには失敗して成功しなきゃいけない。それなのに勇気がないし弱い。僕が自分に関して一番嫌いなのはそこだ。

勇気がないのは口がくさいよりもずっと悪い。ただ言っとくと僕は別に口はくさくないよ。きちんと歯を磨いているし、あとでリステリンも買ってくる。

今度は何味にしようかな?

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最近アクセス数どれだけ稼げるかだけにフォーカスしたblogを新しくどこかでやろうかと思っていて。たとえば皆さんキム・カーダシアンの尻なんてどうでもいいわけじゃん? あの女どうしようもないよね。しかし蔑みながらも検索して見てしまう自分の低劣さに僕らは腹を立てるという構造があるんですよね。つまり勝敗で言えば明らかにキム・カーダシアンの勝ちだ。まあ、そういうblogかなー?

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人間のおよそ感じうる感情の中で、私達に最も身近で、そして最も崇高なものが愛だ。また映画、小説、演劇、つまり広義のストーリーを売るために歴史上最も使い古され、濫用されてきたテーマも愛だろう。今「Love and Gravity」という少し大げさにも思えるタイトルで新聞にコラムを書くとしたら何に関して書くことができる? クリストファー・ノーランの「Interstellar」しかない。その公開自体が事件と言えるほどの映画は決して多くない。しかしあちこちから聞こえる評判によれば、このSFはそのうちの一つであるらしい。

僕はIMDBのスコアを作品選択の参考にし始めてきっと10年くらいにはなるが、平均スコア「9.0」を達成した映画は初めて見た。9点台は今までは「ありえない」スコアだった。「2001」も「Apocalypse Now」も「Pulp Fiction」も、他のどんなMasterpieceも今までに9点台をマークしていない。つまり総投票数10万を超えるスケールで行われた母数の十分に多い投票において、リュミエール兄弟以来、歴史上これまでに人間が撮ってきたあらゆる、すべての映画の中で、この「Interstellar」が1位の場所を占めているということだ。チケットを買って、映画館で、幕の上がるのが待ちきれない。

少しこのコラムについても。僕は自分で引いておきながら、可能な限り予備知識の少ない状態で映画を見たいがために、当の映画について述べた(と推測できる)この文章を実は読んでいない。ただそれでもおおまかに何について書かれているか知りたいという欲望に屈してページの最後まで視線を這わせることはしたんだ。それで「quantum entanglement」という単語が目に留まった。コラムほぼ中段から引用:

Nolan introduces the concept of quantum entanglement. That’s when two particles that have interacted with each other behave as one even though they might be far apart. He then shows how people in love display some of those same features. They react in the same way at the same time to the same things.
(「ノーランは映画でquantum entanglement = (量子もつれ)というコンセプトを提出する。それは、二つの結びついた粒子は、たとえそれぞれが互いに遠く離れていても、あたかも一つであるかのように振る舞うというものだ。そしてそのメタファーで、愛によって結ばれた人々がそれと同じ仕方で振る舞う姿を示す。つまり彼・彼女らは、同じ時間に、同じものに対して、同じように反応する。」)


「quantum entanglement(量子もつれ)」というタームは、別にハードコアな研究者でなくても、宇宙論が好きでそれについて少し読むような人ならまず知っているといえるほど有名な、人間の直感に反する、量子の不思議な振る舞いを指す語なんだよね。また上に引いた箇所にもあるように、このコンセプトが人間の愛について印象的なやり方で語るためには是非使いたいと思えるようなすごく適当で最高のものなんだ。だからこそノーランも、ハードな科学的考証を下敷きにした宇宙を舞台とするSF映画で愛情について描くとき、まさかこれを使わない手はないと考えて、おそらく映画のかなり重要な、中心的なガジェットとして「quantum entanglement」は用いているんだろうなと思った。


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成人人口0.004%の超富裕層、世界の総資産13%保有 研究


ヤベーな。ただそういうクソほど金を持った人たちも、みんな100年後に生きてはいないからね。いくら持っていても死んだらもう使えないよ。今はまだ金で誰も不老不死を買えない。ただ未来は分からない。

将来的に何らかの形で、死すべき運命を金銭で乗り越える技術が生まれるとき、本当に根源的な意味で貧富の格差が始まると思う。なぜならつまり、それが死という最後の、絶対の平等さえ無効にされる瞬間になるだろうからだ。

そのテクノロジーが脳のコンピューター上への転写なのかなんなのかわからないけど。


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再婚・交際を重ねて相続8億円 夫毒殺容疑の妻

こういうニュースが出ると男たちがいかに孤独で寂しいのか分かる。結局、こんなブスのババアにでも優しくされると嬉しいんだろうね。悲しい生き物ではないか。

「ブス」という言葉は政治的に正しくないし、あくまでもここでは金のために人を殺めるような地獄のbitchを蔑むために使うんだけど。

金子光晴が「愛しきかなブスよ」というエッセイを書いていて、僕もその気持ちだ。本当に、これはブスをばかにするような態度ではない。

そもそも自分の顔を見たらそんな権利があるのかと思う男が多いでしょう? 足の裏みたいな顔したオッサンが女性の容姿について何か言う権利なんてないんだよ。男の醜悪さが結晶したようなそういう連中はやがて滅びるべきだと思う。

言いたいのは、人をだましたり殺したりして利益を得るのはやめましょうよ。そういうのはよくないと思う。死後熱湯風呂に落ちるよ。そこは豪華なスパなんかじゃないんだ。