A Note

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Hello guys。今英語圏に住んでいて、女性だけの3人組にHi guysと言えるかどうかがいまだに分かっていない。Hi girlsだと性的な下心を匂わす意味が加わるのじゃないか、というのは僕の想像であって今度ネイティブに聞くかあるいはGoogleに聞くのが一番早いのだけど。

オーストラリアの田舎街で雨に降り込められ、lazyな気分で特に求める情報もなくWebを見ていた。僕が新宿まで早足で歩いて30分の、最寄り駅は神楽坂というTokyoど真ん中のバッパーに住んでいたときに出会ったフランス人のことを思い出した。

僕はそのとき特に働いていなかった。ただ人生の貴重な時間を毎日受け取ることなく投げ捨てていた。近所の酒屋で単位アルコール量あたり最も安い酒であるという理由のみで選択した、その銘柄、名前を忘れてしまった度数37度のウォッカを朝からストレートで、ボトルから直に飲んでいた。薄いビールやカクテルとは違うので、それをふた口もあおれば素面でいるのを避けるに十分なアルコールを摂れる。

自分がそうなるためになにか破壊的に悲しい事件が起こったとか、人生にひどく失望したとかいうことはなかった。一人の人間を使い物にならなくするために何か決定的な出来事を起こす必要はない。ただその人に当分食べるのに十分な貯蓄を与えた上で所属と目標を奪えばいい。その自然において人間は怠け者だから、働かずに食べられる状況では働かない。僕はそのころ自分の人生に明確な展望もなくまたそれを欲してもいなかった。自分のことを怠惰で無価値だと感じていたが、それについてどうしようとも思わなかった。よくあることで、特別ではない。

労働なんてせずに生きられればそれに越したことはないがそれでも働くことは、それなしではただどろどろした不定形のものに成り果てがちな生活という不思議なつかみ所のない繰り返し・連続性の時間に規律と構造を埋め込んでくれる。そして自分がたしかに社会に参加しているという感覚と自分が少なくともある場所で必要とされているという意識をもたらしてくれる。朝起きて昼食まで働き、そしてまた夜まで働かなければならないというときに忌まわしくも思える日々の義務が逆説的に生を意味あるものにしているわけだ。

そこは5階建ての小ぢんまりとしたビルの全フロアをドミトリーにしていたんだけど、(というところで少し中断してでも続きを書かないかもしれない、まだ言及したフランス人さえも出てきていないのに)


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JPYに対してAUDは上がり基調であり、今現在AUD1ドルで95円が買えるという相場だ。あと何ヶ月のうちに100円に届くかどうかは分からない。誰にも分かるはずはない。それが確実に分かる、という人は幸運だ。なぜならその人の預金残高はただ無限に増えて、生活のために作り笑顔を浮かべたり嫌なやつに媚びたりする必要は一生ないだろう。それとも総資産数十億ドルを下らない著名な投資家たちがそんな魔術師なのだろうか?

いっぽうプライベートジェットや全長120メートルのクルーザーとは今のところ無縁の僕だった。ここ空前の活況を謳歌するオーストラリアで、バナナの生産基地たるdullな田舎街のバッパーで土曜日(=休日にして翌日も仕事がない!)、naturallyに目を覚ましたtemporary百姓の僕は、PCのSSDを漁り目覚まし代わりに自らの両の鼓膜にぶつけてやるmp3ファイルを探した。別になんでも良かったのだけど優しくslowなbossaや抑揚に富みsophisticateされたclassicよりは、むしろアラーム音代わりに聞かすため大箱向けのbeatの効いた雑な四つ打ちがちょうどいいという気分だった。やがてちょうどいいいMix CDを見つけた:「Defected presents The Closing Party: Ibiza 2011」

もちろんIbizaという島や、あるいはそこにかつて横溢したある幸福な時間を象徴するSummer of Loveという語については知っていた。とはいえそれが僕がIbizaについて持つ唯一の知識だ。パーティーのための島。Sex, Drug, House music。人は孤独であり、人生は退屈で苦痛に満ちたものだが、だからこそ束の間夢の様な時間を過ごす権利は誰にでもある。

それこそIbizaで完全な祭りのatmosphereのただ中で、illegalな丸薬を摂りながら腕を振り回しながらまったくのバカみたいに聞きたい曲だと思いつつ、Ibiza 2011と題されたDefectedのMixをHeadphoneでしばらく聞いた。目が覚めて本物のclubが恋しくなった。同じ瞬間を共有する個々の人間への確かな敬意に裏付けられて、快楽への意思で結びついたcrowdがonenessと良質の狂気を共有する、全てが許されたparty、ritualほど今自分に欠けたものはないと思った。

とりあえず今日も始まった。