■

フランスのボザール、つまりエコール・デ・ボザールから来てこの春からexchange studentとして芸大に通うフランス人のアーティストと知り合いになりました。九鬼周造や駅弁のことについて少し話しました。駅弁というのはもちろん食べ物のことではなくてsex positionのことです。当然でしょうが？　男たちが仲良くなるためにする会話と言ったら？　残念ながら僕はメルシーボークーとマルキ・ド・サド以外の仏語がわからないので、彼とは英語で話しました。

彼　「私はsexual pervertです」
僕　「Yeah, me too」

かなりcoolな男だという印象を受けましたね。バロウズやブコウスキーのこと、ノイズミュージック、ホームレスのことも話しました。やっぱりボザールの学生だけあって何でも読んでるなと思いました。これは断言できることですが、世界を変える可能性があるのは知的な変態だけです。僕も写真を撮ります、将来的にはもちろん動画もやるつもりです、fiction、non-fiction問わず、と言うと、嬉しいことに「We can cooperate」と言ってくれました。

将来的に何らかの成果物が生み出せたら面白いかもしれないと感じました。知的で愉快な仲間と知り合いになりたければ、その最良の方法は自分がまず知的で愉快な人間になることではないでしょうか。しかし僕はpretentiousな人は苦手です。嬉しいことに駅弁の話を仕掛けてきた彼はその種の人物ではありませんでした。僕たちはすぐに仲良くなり、胸や尻や脚の話をしました。当然でしょうが？　男たちが…