A Note

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日本の男はキャバクラで自慢話をするだけが憂さ晴らしであるらしい。このばかやろう! 前にバイトしてたスーパーで社員がよくキャバクラの話してたよ。"おいあいつ結局あの後でトイレでやったんだって、ハメたんだってさ" "マジかよ!"  お前らもうちょっと他に話すことないのかよこのばかやろう! カダフィはどこに行ったんだとかもっと色々話題があるだろ、そこでキャバクラでハメた話しかできないんだったらキュウリやニンジンのスティックを自分の鼻に差して安く笑いを取ってろ。

むき出しの暴力と性欲とに支配された地上に救いはあるのか? Taxi DriverのTravisじゃないけど下らないことを言いそうになるぜ。愛はとうの昔にどこかへ吹っ飛んでいったきり帰って来ないかのようだ。もしかしたら火星のあたりまで吹っ飛んでいったんじゃないかと考えてる。ちょっと行って取ってきてやるから待ってろ。シュッ



女 どこかへ飛んでったわあの馬鹿は


3年後……


男 おいちょっと火星に愛は落ちてなかったんだけど、足が六本あるタコみたいな宇宙人がいたよ、ロクちゃんショウちゃんと呼び合って酒を酌み交わす仲になったんだ、うわっだれだいこの男は?



ここでは第二次世界大戦中に男たちが戦地へ赴いてせっせと殺し合ってる間に、本国で他の男を作ってる女が多かったという普遍的な悲劇が描かれてる。親戚のおばさんが言ってた。体が離れると心も離れる。至言だ。

映画を撮りたいんじゃなかったのか? 何がしたかったのかもうよく覚えていない。ただ確かなのは生まれてきたからには何かをしたいという漠然とした不定形の未来への意志だけだ。あと話すことが面白い各界の奇人変人とたくさん友だちになりたいと思ってるけど、そういう人らと友だちになるためには言うまでもなく自分の方にも提供するものが必要だ。それで何を持ってくか今考えてるけど別にチョコクッキーの菓子折りが必要なわけじゃない。手ぶらで才能を持っていくだけだ。それが自分にあるかどうかなんて知るか。

夜中に起きてると腹が減ってくる。最近真面目に体を絞ってるから下腹部の肉を徐々につまめなくなってきてる。いいかんじだ。何に備えているのか自分でもまったく分からないままに来たるべき何かに備えて準備しているような気がする。この寄る辺なさと焦燥感は自らの野心にいまだ活動する場所を与えられていない若い人間に普遍的なものだ。今日は曇っていて月が見えない。別に見える必要もないからそれでいいのだ。

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臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

ストーリー
主人公の江古田ちゃんは、江古田駅近隣に在住のフリーター。昼は派遣のOLやテレアポ、ヌードモデルのバイト。夜には、キャバクラで働きます。家では全裸で過ごし、色んな男とも寝たりして、シュールで人間くさくて、とても面白い毎日を生きています。その日常を本音丸出し・赤裸々に描きます!!

臨死=living on the edge。この間深夜に変なドラマやってると思って江古田ちゃんを偶然見たらちょっと面白かったポヨ。臨死!!っていうのは重要なポイントだ。というのはこの世界では命を賭けねば命がないということになってる。生きてる実感というのは漫然と生活してるだけでは得られなくて、例えば山を歩いていてクマに食われそうになったけど血みどろの格闘の末にクマの目に思い切り指を突っ込んで相手がひるんだ末になんとか生きて帰ったという体験のあとでようやく得られるものなのだ。きっとそんなときに飲むウイスキーの味は格別であることだろう。やべー死ぬとこだったぜ、しかしこんなにうまい酒を飲んだことがないと思うだろう。

"君子危うきに近寄らず" ではなくて "虎穴に入らずんば虎児を得ず" の臨死モードでミシマ的なfanaticismも取り入れつつ、色んな男とも寝たりして、日々新たな自分に出会って当惑するような生活を営むべきではないだろうか? 迷ったら危険な方に行けとTAROも言ってるからな。しかし参ったな、朝からライフスタイルを提案しちゃったよ、よし、昨日半分だけ食べて残しといた豆パンでもくわえてまずは落ち着くか。とりあえず豆パンの優しい甘みに身を委ねよう。