A Note

^_^

■

ゴン、札幌入り決断！熊本に断り


中山来た。札幌へようこそ、と言いたい。現在42歳という彼の年齢を考えるとき、この補強を評価しない人は当然いるだろう。僕はというと個人的には応援したい気持ちが強い。来期のJ2で彼が札幌のユニフォームを着てピッチを駆けている姿を見られるということだろう。それもちょっと楽しみだ…　レアル・マドリードは100億円に届こうかという莫大な金でマンUからクリスティアーノ・ロナウドを買った。たしかにそれも興味を惹くニュースではあった。しかしそのような、世界でも一流のクラブだけがプレーヤーとなる欧州の移籍市場の動向のみに好奇心を覚え、楽しむわけではない。それとは別に地元のクラブを継続して見ていく楽しみというものがある。プレミアやリーガ・エスパニョーラと並べて見たとき、動く金額などは比べるべくもない。ロナウドという一人のフットボーラーが一年間に稼ぎ出す年俸だけでコンサドーレ札幌というチーム全体の年間予算を軽く超えているだろう。しかし好きなクラブを見ていく楽しみは予算の大小に左右されるものではない。中山雅史、ようこそ札幌へ。

          • -


How To Kiss With Passion


今日12月23日は僕の誕生日なのだが風邪を引いてしまったみたいだ。まだ小さかったせいもあるのか自分ではその記念すべき瞬間をよく覚えていないのだが、僕は23日の深夜1時過ぎにこの世に生を受けたようだ。そういうわけで、今の天皇が存命であるうちは僕の誕生日は国民の祝日でもあるということになっている。天皇制に関する議論はとりあえずここでは置くとしよう。自分の誕生日が必ず休日であるというのは悪いことではない。精子を提供した父親と、生んでくれた母親に感謝したい。普段ならば年に二度も引かない風邪を誕生日に引くことも吉兆であると前向きに考えよう。錠剤のパブロンを3錠飲んで早めに寝たのだが、どういうわけか1時過ぎに目が覚めてしまった。ちなみにパブロン一錠には25mgのカフェインが含まれている。布団から裸の足を少し外へ出してみるが、寒気が体中を覆う。そこで僕はパブロンの集中投与療法によって悪寒や関節の痛みなどの症状に対する顕著な改善を狙い、再びパブロンを3錠自分に投与した。そして今23日3:40になるのだが、悪寒は完全になくなり、それどころか逆に何もしなくても体が温かいのを感じる。熱やだるさなどの不快な症状を素早く追い払ったパブロンの偉大さを実感した。そのうちに塩酸ブロムヘキシンが僕に対してどのように作用したのか、科学的なメカニズムについて調べたい。

さて、偉大なるパブロンに含まれるカフェインによって僕は寝付けなくなった。起きてWebを眺めていることにした。そして、別にクリスマスが近いからYoutubeの検索窓に "Kiss" と入力してEnterを押したわけではないと思うのだが、そうしていた。上に引用した動画はその検索語でサーチして最も再生回数の多かったものだ。"情熱的にキスするにはどうしたらいいの？"　23日の3:40現在で "再生回数 12,890,349 回" 　たとえYouTubeにおいても再生回数が1200万回を超える動画などほとんどないだろう。上の映像は世界中からアクセスされ、YouTube全体を通じても比類のないほどの回数見られているわけだ。互いをむさぼり合うような熱いキスを交わすためにはいったいどうしたら良いのか？　たしかに重要な問いだ。動画はまず "パートナー" が必要なのだと社交辞令代わりのジョークで始める。そして "居心地のよいスペース" が必要。

さて、意中の相手と場所が確保されたとしよう。次にどうしたらいいのか。動画はここで重要な警告を加える。"歯を磨いておくのを忘れるな" と。なるほど、口の臭い女の子は一個の悲劇だろう。男も然りだ。女性が口臭よりはむしろ桃の香るような甘い吐息を持っていることを望もう。僕の懸念はこれだ。"リステリンは必要ないのか？"　僕は個人的にリステリンのファンなのでそう考えた。そしていよいよ待望のむさぼり合いに移るのだが、ここでも忠告が挟まれる。"鼻と鼻がぶつからないように、互い違いに首を傾けろ"　たしかに鼻と鼻でキスするよりは口と口でしたほうが楽しそうだ。後はただ、徐々に愛の行為がエスカレートしていく様をSTEPに分けて見せてくれる。再び解説が挟まれる。"本当に情熱的なキスというのは緊急性の感覚とともになされるものだ" 　歯と歯がガチガチぶつかることなど気づきもしないくらい急いで、待ちきれないという思いを前面に出してむさぼり合うことが必要だと言うのだ。まるで互いに1ヶ月マスターベーションを我慢してから会った遠距離恋愛の恋人たちのように。

2分足らずの動画、正直に言って、全体として1200万回の再生回数という数字から想像していたほど面白いとは思えなかったが、しかしそこそこ楽しめるものだった。出演している男女の熱演をたたえたい。願わくば、次は "情熱的なセックスをするにはどうしたらいいの？" が見てみたい。一般的には、このようなキスからさらに舌を絡め合う卑猥なフレンチキスへ、そしてセックスへとシームレスに移行するのがセオリーというものではないのか？　その動画は果たしてYouTubeにアップロードできるのだろうかという懸念がなくはないが、情熱的なセックスのやり方について教授するビデオの登場にも期待したい。

ここまで書いても、結局パブロンのおかげで全然眠くならないのだった。このまま起きているしかない。6時前には雪と氷に覆われた氷点下の街を走りに行くことになるだろう。肌を凍らせるような外気の中を走ることは素晴らしい目覚ましになる。