A Note

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少し前にRobert Enkeというサッカードイツ代表のGKが鉄道で自殺したのだが、彼を追悼する式典が行われたというニュースと、それを報道した映像。彼の死に関する英語の記事を漁ると "depression" という単語がどの記事にも見つかるのだが、彼は2006年に当時2歳だった娘を心臓病で亡くしており、その痛手から最後まで回復することがなかったと解説するものもある。僕は子供を持ったことがないので本当のところは分からないが、自分の子供を亡くすという事態はおそらく人間の経験することができるなかでも最も悲しい出来事のうちの一つではないだろうかと想像は付く。個人的には、一人の人間を悼むためにスタジアムに4万人が集まったという事実に人間への希望を感じた。人間は醜いこともするが美しいこともする。殺し合いもするが、他人のために涙を流すこともできる。そしてそのような涙に僕は希望を見る。

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この前久しぶりにpreciousのスケジュールを見てたらFillmoreのほうで12/20にBlue Herbのライブがあるらしいダス。前売り2000円withフライヤー3000円手ぶら3500円なんだけど、電話で聞いたらもう前売は100枚全部sold outで買えなかった。まあ関係なく行くつもりだ。当日はめちゃくちゃに混むことが予想されるが小さい女の子なんかつぶされてしまうのではないだろうか。しかし僕はTBHのライブに今まで一度も行ったことがないので観客の男女比がどのようなものか分からない。男9女1くらいかもしれない。それこそpreciousにUnderground Resistanceの連中が来襲したときくらい混むだろう。あのときは本当に人がすごくて一平方メートルに3人はいた。まだFillmoreが開いてから一度も行ったことないんだけどどんな感じだろう。

あとはてなにこの増田っていうのがあるらしいんだけどこれまで見たことがなかった。匿名の個人のエントリーが投稿された順にすべて一緒に並んでいるようだ。ざっと眺めてみてそのような雑多な感じが生んでいるある効果に気がついた。継続した一つの人格で書いている自分のblogでは言及することがためらわれるような、例えばセックスの悩みや痴話喧嘩、親子の間の確執、そのようなシリアスなトピックについての発言が容易になるらしいということだ。人格を固定してやっている自分のblogでは書けないがしかし誰かに話を聞いて欲しいという類の問題について明らかに書きやすくなっている。例えば誰か女性が自分のblogで "彼氏とセックスが合わないんですが、" と突然語り出すのにはある程度の勇気を必要とするだろう。しかし当事者にとってそれが深刻な問題であることは間違いないし、誰かに話しも聞いてもらいたい。そのような話も増田ではある程度気安く書けるような雰囲気が作られている。告白は伝染するものだ。ある告白が別の告白を呼ぶ。そのような場所。結果として、当たり障りのない話しか登場しないblogとは違って人間の核心に触れるような話が登場しやすく、読んで面白いものになりやすいようだと感じた。もちろんその読んで面白いというのはやはり "人の不幸は蜜の味" ということかもしれないのだが、しかしこの世界が個々人の味わう様々な不幸の集積から成る場所であるとすれば、互いに互いの不幸を娯楽として消費し合いながらも強く生きるしかないし、そしてもちろんこの世界に幸福がないわけではない(おそらく)