A Note

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芸術劇場
http://www.nhk.or.jp/art/current/drama.html


気がついたら前に何か書いてから一ヶ月が経っている。僕は寒くなってくると生命活動が低下するのかもしれない。そのせいで何も言うつもりにならなかったのかもしれない。予報によれば休み明けの朝には景色が白くなっているかもしれない。毎年のことであはるのだが朝起きて一面が白いという瞬間が一冬に一回だけある。毎年のことで慣れているのに、そのときに不思議といつも特別な感動があるのだ。お、雪積もったな積もった、と小さな声で独り言を言うかもしれない。

僕は今日はみかんを食べながら22:30からこれを見るつもりだ。今日は演劇で "世界から注目されているイギリスのシェイクスピア劇団、プロペラの初来日公演「ベニスの商人」。設定を刑務所での劇中劇に置き換え、人間の本性を巧みに描いた話題の舞台。"
ベニスの商人だ。東京芸術劇場でやったやつかな。野田秀樹が総監督みたいのになって彼らを連れてきたのかもしれない。彼らと言っても間違いではない。なぜならプロペラという集団には女性が一人もいないらしいからだ。だから女性の役は男性がやるのだろう。野田秀樹の戯曲を最近の文芸誌に載るやつだけだけど少し読んでみると、彼の作品において駄洒落交じりのユーモアが非常に重要な地位を占めているね。いやーこれはくだらないわ、という感じの駄洒落をきわめて厳粛で張り詰めた場面へ投下し、そのことによって観劇者(読み手)の首筋の緊張をほぐし、作品をクソ真面目という地獄から救っていく。硬直した時間を脱臼させるためのユーモア、それこそ "布団が吹っ飛んだ" クラスの腐りかけた古典さえ有効に活用されることも、彼の劇中でなら可能となる。そのような野田秀樹が(自分の)若妻をたぶらかしつつも連れてきたプロペラのベニスの商人はどんなものだ。

みかんを食べた後爪の間が黄色くなるんだけど、別にそこにみかんのあの白いのを故意に押し込んだりしてないのに不思議とそうなってしまう。これは誰でもそうかもしれないけど。


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