A Note

^_^

          • -


警察官二人が話していた。

"今夜はヒマだなあ。なんの事件もない。強盗も殺人もレイプも。"
"いやいや、大丈夫だって。おれは人間性というものを信じているんだ…"


…あまり良くない種類の黒い冗談で、こういうのばかりが載っているジョーク集で読んで覚えているのだけれども、たしかに人間の善性のみを信じて生きていくことは難しいし、それでは悪い人たちに狙われて、カモにされてしまう場合もあるだろう。僕はどちらかといえば人間が好きであるよりも人間が嫌いであるほうに近いかもしれないし、こういうたちの悪い冗談を好む人間だけれども、人間なんてどうでもいいと見捨ててしまうこともできない。その愚かさや醜さを含めて人間を肯定することが大事なのだろう。大事なのだろうか。

          • -


水が流れていてよく分からない植物が生い茂っているような家に住みたいなあ。予算があれば大きなアクアリウムで真似事ができるかも。前に画家の大竹伸朗が群像か文学界かに連載していたエッセイで、小さな頃に誰もがやった、自分を指先大にまで縮めてその視点で机の上を歩くという遊びについて書いていた。思い起こせば僕もその遊びを度々やっていた。僕のやり方は机の上ではなくて、夜寝る前に布団によったしわやひだの谷間を探検するやり方が主だった。自分を指先までに縮めて布団を歩き回るのは興奮させる遊びだった。小さくなった僕の分身が、現実のスケールに直せば途方もない奇観となるはずの、布団のしわやひだからなる山や谷を踏破していく。小学校の低学年くらいの頃によくやっていた。その遊びを大人になった今なら、ある程度の予算を費やして自分の好きに仕立てた大きなアクアリウムの中で楽しむことができるかもしれない。水陸両用のジャングルみたいなそれだ。


          • -


しったかさんの知ったか講座
http://biz.ocn.ne.jp/master/campaign/index.html



いつだったか新聞の全面広告でも見たけど、この一連のシリーズ面白いし好きだ。彼のポーズが多彩。僕もよくしったかさんのように振舞ってしまって、後でヤベーあれは…  なってしまうが、でも自己弁護すると、そういうときにもヤッチマッタ感に加えてかなりの恥ずかしさに責めさいなまれるため、一人で孤独に、ありもしない知識をひけらかした罰は受けているように思う。

現実の社会で出会うしったかさんは単に僕たちの苛立ちを誘うだけに留まるが、上のしったかさんは間違い方が面白いし、知ったかぶりした後のリアクションが露骨で分かりやすいのが良い。僕のお気に入りは"サーバー" や "バイナリ"です。さて、みなさんはどうです。



.