A Note

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日本人はあまりにも情緒過多だ。つまり合理的な認識や科学的な分析こそ必要なときに、感情むき出しの議論がお得意だ。最近じゃお涙頂戴のクソ映画に客は流れる…。

こんなことを言っていると損だ。みんなで泣いているところで涙を流さないだけで冷たい人だと言われる。まことに心外だ。"空気を読め。お前も泣け"と言われる。放っておけ…   放っておいてくだちゃい…

(クールな男性を装うつもりがついつい赤ちゃん言葉が出てしまった、という計算ずくの愛嬌の演出です)


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「もう管制できない」ニアミス逆転有罪、現場に衝撃
http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200804110284.html


>> 「危険は決して生じさせてはならない」――。01年に起きた日本航空機のニアミス事故訴訟で、東京高裁は管制官の職務上の義務を厳しく指摘し、管制官2人に有罪判決を言い渡した。様々な要因が絡む航空事故で、個人の刑事責任が認定されたことで、関係者に驚きと不安が広がった。


>> 欧米では影響が大きい事故の場合、当事者を免責したうえで真実をすべて語らせ、再発防止に役立てる考え方が主流になりつつある。過度な責任追及は、原因究明に支障をきたす恐れもある。処罰を逃れようと、当事者が真実を語らなくなる可能性があるからだ。この点で、今回の高裁判決は国際的な流れに逆行する形となった。

 管制官ら運輸行政に携わる労働者で構成される全運輸労働組合(組合員約9千人)も「再発防止より個人の責任追及を優先する対応は問題」と批判する声明を出した。

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これはとても愚かな判決。そもそも、誰も"ミスしたい" と思って働いていない。ミスれば怒られる首が飛ぶ。それをこんなふうに不幸にもミスした個人を血祭りにあげていけにえにして満足してしまうから日本人は蛮族だと言われる。

ひとたび誰かが不幸にも過ちを犯してしまった場合、その誰かにミスを誘発させてしまうような職場環境ひいてはシステムそのものが犯人であると認め、その根本的な改善へとつなげていかなくてはならない。どこを探そうと間違わない人間などいるはずがない。運悪く間違った人間を血祭りにあげてそれで満足… でもその人に間違わせてしまうようなシステムはそのまま。だからそのうちまた誰かがミス。その人を血祭り。満足する。でもシステムはそのまま。だからそのうちまた誰かがミス。その人を血祭り。満足する。でもシステムはそのまま。だからそのうちまた誰かがミス。その人を血祭り。満足する。でもシステムはそのまま…

医療過誤訴訟で検察が恣意的な正義を振りかざして、善良な医師個人を血祭りにあげて… 「もう医師できない」 現場に衝撃…

"世論" とやらも満足、満足…  あいつが抹殺されたから、ホクホク顔だ… あの管制官、極悪人だ…  

システムはそのまま… でもそんなの関係ねえ…
システムはそのまま… でもそんなの関係ねえ…
システムはそのまま… でもそんなの関係ねえ…


そんなの反知性主義だ。誰も真面目に考えてないんだ。しかしこの愚劣な現状に深く絶望しつつ、自らに決して絶望することを許さない、というのが最も良い。マルコムXの肖像とか掲げてるくらいなんだから…


つまりばかにはばかと言うこと。大事だ…



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