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"このところ死んだ人間のように生きている。もっと生き生きと動いていなければ、私はそのうちに、死人と間違えられてしまうだろう。"
これはカフカの20代後半の日記からの一節。
というのは嘘、作り話で、カフカの日記をまだ一度も読んだことがないのだ。上みたいなことをカフカも書いただろうか。私はこんな風に、他愛のない冗談をボトルに詰めて、流すだけの、他愛のない人間。もしも名刺があれば、そこには喜劇役者と刷ってあるはずの。
カフカでは、「バケツの騎士」という掌編がとても楽しいですね。彼には素晴らしい"笑い"があると思います。岩波文庫「カフカ短編集」に入っていて読みました。どういうお話かというと、暖房用の石炭が尽きてしまって寒くてたまらないので、その騎士は空っぽの空飛ぶバケツにまたがって(バケツの騎士ですから)石炭屋に、石炭を貸してくれ、お代はでき次第払うからと頼みに行くのですが…
おやすみなさい。どうもありがとう。
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