A Note

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ポルトガルリスボンにある隠れ家のようなブティック・ホテルに、優しくてきれいな女の人と泊まりたい。そして少しアルコールを入れてから、日の沈みかけたビーチを2人で手を繋いで裸足で散歩したい。足の指の間へ白く細かい砂が絡む。この仕方ない世界でそれでも人に生きる意味を与えるのは、そんな原始的な快感だけだ。

今酒を飲んでいるからおかしな夢想がそのまま文字になって書かれてしまうようである。

しかし自分に十分な能力があればそのくらいの社会的な達成が得られるはずだ。欲望を率直に表明することに何の後ろめたさもないのだ、ということを謙虚で奥ゆかしい日本人は思い出すべきである。人生は自分のためにあるのだから、それを最大限に使い切るように努力するのは、何の因果か生まれてしまった人間の義務なのだ。