A Note

^_^


女性のあられもない姿や、ここにはその内容を描写できないほど衝撃的で自分の顔が変なふうに曲がってしまう画像など僕はここ何ヶ月かで数えきれないほどの生のイメージを見たんだけど、その中でも一番気に入っている画像を貼る。例えばコンビニのレジ待ちのときにすぐ前でおにぎりとメロンパンと小さな紙パック入りのお茶を買っているおばあさんが小銭を集めるのがとても遅くて、自分の心がプリプリしているときでもスマホにこの画像を用意しておいて、見ると我慢できそうな気がするんだよ。心の平穏、アタラクシア、inner peace(=内的平和)…なんと呼ぶこともできるがいつどんなときにも動じず凪いだ湖面のような心を保つのは難しいことだ。それはチベット山奥の寺院で厳しい修行を50年続ける仏教の高僧や世界中行く先々でロックスター並の大人気を誇るPopeフランシスにだって容易ではないと思うよ。高位の仏僧だろうとローマ法王だろうといつ終わるともしれないおばあさんのレジ前での小銭集めの作業に悩まされているというのがuniversal truth(=普遍的真実)だ。しかしこのどうしようもない顔をした猫は宗教者が和解や平和を呼びかけるメッセージに決して劣らない、武装解除への大きな影響力を持っていると思うしとにかくこの猫は絶妙な顔をしている。画像や動画また音声などの形でWeb上を漂流して人々を善へと動機づける「猫」というcollective image(=ネコぜんたいのイメージというネコ)に今回のノーベル平和賞を授与してはどうか、というのが僕の真剣な提言なのだ。みなさんはどう思う? 僕はこの猫の顔真似をしながらこの問いを問う。