A Note

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To invade, or not to invade

プーチンが本当にウクライナ侵攻を決断するかどうかについて専門家の見方は割れていた。これまでの軍事的なBuild upは西側から譲歩を引き出すためのブラフに過ぎず、最終的には引き下がると見ている戦略家もまだ残る。

ただその見方はここ何日かで急速に信頼性を失いつつある。

 

つまり出揃った事実を総合すれば論理的な帰結としてロシアは侵攻するしかない、その状況が出来上がっていると考える分析者が増えている。

個人的にもこれから3週間程度のうちに作戦が開始され、ウクライナを舞台とする戦争になると見ている。ロシアの動かしている兵士や部隊の規模から見て国の全域を戦場とする全面戦争になるだろう。

 

なぜかというと、今ここでプーチンが侵略を諦めた場合、彼には「結局は逃げた弱い指導者」というマイナスイメージ以外に得るものが一切ないのだ。

それどころか今回の軍事的な緊張を経て、ウクライナの防衛が今後大幅に強化されることはすでに決まっている。ウクライナの欲しがる兵器はすべてが先進各国から供与され軍事力は劇的に高まることが決まっている。つまり今回のタイミングでロシアが侵攻を決断しないなら将来の作戦は事実上不可能となる状況にプーチンは置かれている。もしロシアにとってウクライナが死活的に重要であるなら今取りに行くしかなく、この先はもう二度とチャンスがないのだ。

この単純な理由で、今のプーチンにはもう侵攻以外の選択肢は残されていないと考える。またこの期に及んで撤退したところで政治的には一切の成果を残せない、さらに負け犬として嘲笑されるだけであってプーチンにはその選択は取り得ない。彼は自分自身を行き止まりへ追い込んだため侵攻する以外に道がない。